待望の「お風呂で読書」ができる!
昨年春にAmazon(アマゾン)が「Kindle Oasis」を発表したとき、レビュー記事では「最高の電子書籍リーダー」と賞賛を送ったものです。しかし1年半がたった今、まだ改善の余地があったことに気づかされるとは…。旧モデルのKindle Oasisは290ドル(日本価格3万5980円)からと少しお高く、デザインはちょっと無骨で、自動調光機能がなく(Kindle Voyageにはあるのに)、またその名前に反して防水機能は実装されていませんでした。ちょいと前置きが長くなりましたが、満を持して「Kindle Oasis (Newモデル)」の登場です。過去モデルの欠点を潰し、さらに大幅に改良された期待の新モデルとなっています。

250ドル(日本価格は広告表示なしで3万5980円…あれ?)から販売されるKindle Oasis (Newモデル)はより大きな7インチディスプレイを搭載(従来モデルは6インチ)し、Amazonによれば300ppiの画素密度を保ちながら30%多くの文字が表示できるそうです。さらにLEDのバックライトの数が10から12に増えたことで明るさが増しただけでなく、自動調光も可能に。そしてなにより、IPX8の防水機能に対応しているんです。水深約1.5mに30分沈められても耐えることができ、海水にひたしても問題ないとか…ずいぶん高いレベルの防水性能ですね!

本体デザインは前モデルから大きくは変わらないものの、プログラム可能なページ送りキーを備え、ボディはよりスマートに、そしてバッテリーは本体内部に集約(前モデルは本体とカバーに搭載)。最大で6週間の読書が楽しめるそうです。
Kindle Oasis (Newモデル)は標準モデルで前モデルの2倍となる8GBのストレージを搭載。これも、Kindle端末としてはじめて朗読機能のAudible(オーディブル)コンテンツに対応したからでしょうね。書籍とオーディオは個別に買う必要がありますが(同時購入で割引あり)、両者をKindleで楽しめるようになりました。さらに同期機能「WhisperSync」もアップデートされ、読書でも朗読でも最後に中断した地点から再開できます。

しかしながら、私が短時間ハンズオンした限りでは若干デザインに疑問を感じる点も。まず、Kindle Oasis (Newモデル)にはスピーカーもイヤホンジャックもありません。つまり、オーディオを聴きたいときにはBluetoothヘッドホンを利用する必要があるのです。この仕様はちょっと微妙。本体にはmicroUSBポートが搭載されているのですが、これがUSB Type-Cポートなら充電もオーディオ出力もできたのに…なんでだろう?

そうそう、ページ送りのアニメーションが高速化されていたり、フォントサイズや文字の太さの調整が細かくなっていたり、左揃えやブラックモード(背景が黒で文字が白)が選べるなど、細かい改良も加えられています。
Kindle Oasis (Newモデル)は海外だけでなく、日本のAmazon.co.jpでも本日から予約を開始しており、2017年10月31日(火)の出荷を予定しています。価格は8GBモデルが広告表示なしで3万5980円、広告表示ありで3万3980円。32GBモデルが広告表示なしで3万8980円、広告表示ありで3万6980円。32GBモデルの無料3G仕様は広告表示なしで4万4980円となっています。
Source: Amazon.co.jp
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)