設置が簡単で邪魔にもならない!
「アート関連のARサービスをリリースするのか?」と噂され、謎のカウントダウンが始まっていたSnapchat。
カウントダウンが終わった今では、自分のコンピューターの時計をカウントダウン終了時刻に早める簡単なハックで未来を知ってしまった人々のツイートが大正解だったことが証明され、「世界各地で米の現代アーティスト、ジェフ・クーンズの巨大立体作品がARで見られる」ことが判明しました。
現在は世界の有名な観光地9箇所に設置されたクーンズのAR作品。今後はもっと場所を増やしていくそうですが、今のところは以下のようになっています。

International Business Times(IBT)では、「これらの場所は数週間したら変更される」と書いています。もしこれが本当ならば、“消えるチャット”のSnapchatならではといった感じですね。
「Snapchat ART」では、カメラを使った「オープニング・レンズ」という機能を立ち上げ、設置されたAR彫刻の近くまでくるとその方向を指し示してくれるようです。クーンズの場合は「クーンズ・レンズ」らしいので、ほかの作家の場合は「○○・レンズ」と名称が変わることとと思われます。
IBTより、改めて音声のあるプロモーション映像をご覧ください。
映像では、クーンズは7歳の時にペンシルベニアを建設したウィリアム・ペンの彫刻の大きさに驚き、それが彼の人生を変えたことから、クーンズの作品を見た人たちにも驚きを感じて欲しいと話します。
Snapchatなら、100人以上の人たちが同時に巨大な『Baloon Dog』を見ることができ、アプリが指し示す方向へ歩いていけば、その大きな犬に出遭った時の感動を分かち合えるんです。想像力次第では、世界各地だけでなく月にだって作品を置けるでしょう。
と、この機能を大絶賛しています。
Snapchatにとっては、これが商業的にどう影響するかまだわかりませんが、アート好きには身近に有名な立体作品が見られるのは嬉しい限り。いつかは屋外アートフェスティバルも展示作品がすべてARになる時代がくるでしょうし、「Snapchat ART」は新しい美術鑑賞のための第一歩となることでしょう。
日本にもいずれAR作品が置かれるのでしょうか? いつか渋谷のスクランブル交差点に、岡本太郎の『太陽の塔』をズドーンと立てて欲しいなー、なんて思いました。
Image: Snapchat/YouTube, art.snapchat.com
Video: Snapchat/YouTube
Source: Snapchat/YouTubevia International Business Times
(岡本玄介)