ソニーα7R IIIハンズオン:もはやα9を超えた?
Photo: Gizmodo US

ソニーα7R IIIハンズオン:もはやα9を超えた?

4240万画素ってだけじゃない、どんどん撮りたくなるカメラ。

ソニーがフルサイズミラーレスカメラ、α7R IIIを発表しました。解像度は先代のまま据え置きながら、新たな画像処理システムを搭載、どんな写真が撮れるのか期待が高まります。米GizmodoのSam Rutherford記者が撮影イベントでハンズオンしてきたようなのですが、どんなものか、以下どうぞ!


ミラーレス、特にプロ仕様のものに関しては、ソニーのフルフレームカメラ・αシリーズが最強です。パナソニックのLumix DC-GH5やオリンパスのOM-D E-M1 Mark IIも近いですが、どちらもセンサーがマイクロフォーサーズ、つまりフルサイズより小さいので、こだわる人はその時点で対象外としてしまいます。そういう意味ではα7にはα9っていう上位機種があって、たしかにズルいくらいの性能ですが、お値段が4,500ドル(日本での市場価格は記事執筆時点で45万円強〜)もします。比べるとα7R IIIはα9より1,000ドルも安く(日本での予想価格は37万円前後)、それでいてより幅広い用途で使えるカメラで、総合するとある意味α9を超えています

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Photo: Gizmodo US

しかもα7R IIIのセンサーは解像度4240万画素と、2420万画素のα9の約2倍で、ほとんど中判カメラに迫る勢いです。でもさらに、ピクセルを1つずつずらして4連写する「ピクセルシフト撮影」モードとそれを合成する独自ソフトウェア「Image Edge」によって、巨大な1億7000万画素の画像を作ることができます。それによって色はよりリアルになり、モアレやノイズはなくなり、ますます美しい写真が撮れる、ということです。

Video: Sony | Camera Channel/YouTube

またα7R IIIには新たなマルチセレクターが矢印キーの左上に搭載され、これによって測距点399点の位相差AFも、同じく425点のコントラストAFも使いやすくなっています。でも本当にすごいのは、動体追従の精度が2倍になったことで、そのマルチセレクターも必要ないかもしれません。

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Photo: Gizmodo US

ちゃんと追従するのは独自の「瞳AF」も同様で、顔じゃなく瞳をしっかり追い続けています。これによってソニーのミラーレスカメラは、キヤノンのデュアルピクセルAFやニコンの3Dトラッキングといった技術もしのげるのではないでしょうか。ここに最大10FPSの連写機能や、連写しながらのフォーカス/露出調整性能も投入されており、非常に楽しいカメラに仕上がっています。

公式発表後すぐ、ソニーは僕を非公開の撮影イベントに呼んでくれて、そこでは新たな1,300ドル(日本向け価格16万5000円)のレンズ・FE 24-105mm F4 G OSSも試すことができました。こちらはそこで撮った連写写真の一部です。

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3秒間、10FPSで、瞳AFを有効にして撮っています。他の設定はシャッター優先、シャッター速度200分の1秒、ISO感度800。どの写真もすごくシャープなんですが、このページに載せてるのは解像度を落として一部だけ抜粋したものです。3秒間で撮った全画像31枚はこちらから見ることができます。各画像を細かく見比べていくと、カメラがフォーカスや露出を微調整し続けていることもわかりますよ。

このイベントはあくまでα7R IIIの新機能発表のためにセッティングされた場なので、なるべくいいところが見えるような計画になっていたはずです。が、それでもやっぱり感動せずにはいられませんでした。僕が最初に試したことのひとつは瞳AFのトラッキングで、それは十字キーの真ん中のボタンを押してから普通に撮影するだけで使えます。自動でロックオンするだけで、ステージを舞うバレリーナをきっちりトラッキングしていて、カメラに近い方の目にずっとフォーカスが合っているんです。間に障害物が入ってきても、顔が視界に戻ってくればたいてい瞳AFも復活していました。

α7R IIIはポートレート撮影に最も適しているかもしれません。高解像度であることで細かいディテールが見えて、あらゆる細かい表情もキャッチできるからです。いくらでも撮影し続けたくなったんですが、それでバッファの上限にぶつかることがよくありました。非圧縮のRAWで撮っていると、α7R IIIのバッファは28枚でいっぱいになってしまいます。それはたった3秒ほどなので、良い瞬間を捉えるのが難しいこともありそうです。RAWじゃなくフル解像度JPEGにすれば、連写できる枚数は76枚に上がりますが、α7R IIIのせっかくの14bit非圧縮RAWを活用したい人は、それじゃ解決できないかもしれません。

僕がもうひとつ気づいたのは、α7R IIIがバッファした写真を処理している間も撮影モードや露出、シャッター速度といった主要な設定は変えられるものの、処理が終わるまでは設定にフルアクセスはできないことです。

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F14、シャッター速度250分の1秒、ISO感度800で撮影。
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イベントから帰る直前、僕はα7R IIIのダイナミックレンジを試すべくジャビッツ・コンベンション・センターの後ろに太陽が沈んでいくところをパッと撮ってみました。ソニーいわくα7R IIIのダイナミックレンジは15段階だそうで、たしかに加工していないJPEGバージョンを見ても雲のディテールがすごいです。ただ、もうちょっと滑らかだったり太陽の周りにはもっとディテールがあるかなと期待してました。

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USB 3.1 Type-C対応、素晴らしいです。他のポートはHDMI、microUSB、ヘッドフォンとオーディオ入力です。これでデータ転送は高速、何かに接続しながらの撮影もより素早くできるはずです。
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また連写音が耳障りなときはサイレント撮影モードに設定することもできます。10FPSで撮っていても使えて、本当に、完全なサイレントです。この場合シャッターが切れているのを確認する唯一の方法は、スクリーンに映る画像と画像の間に一瞬チラチラと黒い画面が入ることだけでした。このモードは結婚式など、なるべく音で邪魔したくないときに便利そうです。

イベントではもうひとつ、こちらも撮影したのでご覧ください。

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これに関しても、フル解像度画像が全部見られるアルバムはこちらにあります。

スポーツやアクション専門のプロ写真家ならα9の20FPS連写がやっぱり最強だと思いますが、でもそうじゃない人にはα7R IIIの方が適しているはずです。とはいえ僕自身、あらゆる会議やイベントにカメラを持ち歩くことになっていますが、α7R IIIだってやり過ぎだと思ってます。多分α7R IIIのすべてを使い切ることなんかできないんですが、だからこそ楽しいんです。

α7R IIIの先行予約は10月31日(火)10時開始、発売は11月25日(土)を予定しています。

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ソニー、α7R IIIを発表。高解像度をフルに活かすためのアップデート

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Source: ソニー, オリンパス, パナソニック, YouTube, Flickr(1, 2), SONY, Jacob Javits Center
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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