戦い、訓練、葛藤。まるで初代三部作の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のような暗い雰囲気に包まれた、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の本予告編が公開されました。
字幕でルークが「私は究極の力を知っている」と言っている部分は、英語では「raw strength」となっています。これは「生の、未加工の、訓練されていない力」という意味で、それを当初は恐れることがなかったものの、"今は恐れている"という文脈なのかもしれません。そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告編にも登場した燃えさかる建物の映像は、ルーク自らが正しい道に導くことのできなかったカイロ・レンの事を連想させます。
また、冒頭のスノークのものと思われる声は「お前と出会った時 荒々しく荒れ狂う 力を感じた」と言っていますが、この部分も英語では「raw untamed power」となっています。ルークの言葉も、スノークの言葉も、力強くも荒削りなフォースを持つレイとカイロ・レンというふたりのどちらを指していてもおかしくないようにも聞こえますが…。これはまた、強いフォースを持ちながらも『帝国の逆襲』の時点までフォースの指導をきちんと受けたことのなかったルークにも重なって見えてきます。
シリーズを通しレイア姫を演じてきたキャリー・フィッシャーさんの遺作ともなる本作ですが、自機TIEサイレンサーを操るカイロ・レンはレイアを殺し過去を葬り去るつもりでいるよう。
そしてルークの「道を誤れば全て終わりだ」の部分は英語では「This is not going to go the way you think」と言っており、そのまま日本語に訳すと「お前の思い通りにはならないぞ」と言っていることに。
これを誰に言っているのか(レイ?カイロ・レン?スノーク?)は気になるところです。また、最後のレイの「教えて 私はどうすれば」は「I need someone to show me my place in all this」、「私の居場所を教えてくれる人が必要」と言っています。そこに手を差し伸べるカイロ・レン。果たしてレイはダークサイドに墜ちてしまうのでしょうか?
かなりシリアスな予告編で、初代三部作でいうところの『帝国の逆襲』のようなダークな雰囲気ですが、愛くるしいポーグの活躍も見逃せません。
最高指導者スノークもようやく生身の姿を現していますが、初代三部作のパルパティーン皇帝がホログラムで姿を現したのは2作目で、生身の姿が露わになったのは3作目。またキャプテン・ファズマとフィンの対決が見られるのもうれしいところ。ファズマに関しては9月に発売された小説『Phasma』でその幼少期が描かれているので気になる方は読んでおくと良いかもしれません。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日(金)全国ロードショーです。
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(abcxyz)