ないクルマをどうやって見ろと?
フォルクスワーゲンのブースを見てみると、「I.D. VR」というスペースがあります。

見てみると……、

コンパニオンさんが二人います。それだけ。これはなんなんでしょうかね。スタッフさんに尋ねたところ「コンセプトカーをVRで体験できます」とのこと。ほほう。じゃあ編集部の佐々木くんに体験してもらいましょう。

まず、コンパニオンさんがVRゴーグルを手にしてお出迎え。

そして、そのVRゴーグルをやさしく装着してくれます。
すると、佐々木くんの眼前にはフォルクスワーゲンのコンセプトカー「I.D. CROZZ」が! 実車はないけどVRでクルマを展示するという新しい手法です。

VRを装着してから手をかざすと、自分の手が赤いワイヤーで表示されます。そして目の前に表示されるボタン類をタッチすると、クルマのドアが開いたりシートが倒れたりします。ゴーグルに写っている映像は、備え付けのディスプレイにも表示されます。
実際に体験してみるとかなりのハイクオリティ。途中、クルマのドアを通り抜けなければいけないのですが、バーチャルだとわかっていてもドアを突っ切るのを躊躇してしまいます。

なんかリードにつながれているみたいですが、しゃがんでホイールを見ている様子です。

外観編が終わったら、次は運転席からの風景を体験。椅子に座りVRゴーグルとヘッドホンを装着してもらいます。

自分が乗り込むと、助手席に女性が乗ってきて、お気に入りの店をカーナビでタップします。すると自動運転でその場所まで移動。その間に、女性は音楽を聴いたり照明の色を変えたりと、いろいろ操作をします。もちろん、自分でも映像内のボタンやパネルをタッチすると操作可能です。

これは照明の色を変えているところですね。何か落とし物を見つけたわけじゃありません。
とまあ、かなり画期的なコンセプトカーの展示方法なんですよ。
そうそう、肝心の「I.D. CROZZ」はこんなクルマですよ。

SUVタイプのEVです。赤い!
Photo: 三浦一紀
(三浦一紀)