もしかして出っ張りがなくなるかも…?
最近のiPhoneではもはやおなじみとなった、背面カメラの出っ張り。正直机の上に置くとガタガタするのが難点ですが、高画質化のためにはしかたないかな…と諦めている方も多いことでしょう。しかしApple(アップル)が買収したスタートアップことInVisage Technologies社の技術「QuantumFilmイメージセンサー」が、そんな現状を変えてくれるかもしれません。
TechCrunchが報道した今回の買収。QuantumFilmイメージセンサーとは薄型かつより光を捉えることに特化したイメージセンサーで、量子ドットやナノ粒子を利用したレイヤーを利用します。これにより、より写真の色の正確性が向上するんだとか。今のiPhone Xだって十分高画質ですが、これ以上の高画質化を狙っているとは、いやはやすごい向上心です。
AppleはiPhoneのカメラモジュールを外部から購入しており、iPhone 8などではソニー製の部品が採用されています。しかしもしかしたら、Appleはカメラモジュールの自社生産、あるいはライセンスを与えた上での生産を狙っているのかもしれません。CPUだけでなくGPUの自社開発に乗り出したAppleですから、その可能性がないなんて誰にも言い切ることはできないはずです。
最近は進化が一段落している印象もありますが、モバイル機器は薄く、軽くが至上命題。しかも現在の背面カメラが出っ張っている状態は、Appleとしてもいつかは解決したい課題でしょう。今後このQuantumFilmイメージセンサーを搭載し、カメラ部品までのっぺりと薄くなった新型iPhoneが登場することを期待したいですね。
Image: hurricanehank/Shutterstock.com
Source: TechCrunch via 9to5Mac
(塚本直樹)