悪のウェブサイトを叩く!
ウェブサイトで未だに遭遇することがある、わけのわからないページに飛ばされたりいらぬ新規ウィンドウが表示されたりする現象。この現状に対処すべく、Google(グーグル)はChromeブラウザに今後3つのアップデートを配信すると発表しました。
まず1つ目は、サードパーティー製のコンテンツによる不用意なナビゲーション。これにより、ユーザーだけでなくページ製作者も意図しないウェブサイトに飛ばされてしまうことが報告されています。そこで「Chrome バージョン64」では、iframeを利用したサードパーティーによるリダイレクトをストップし、代わりに「infobar(情報バー)」を表示するように変更します。

それ以外にも、リンクをクリックすると新しいウィンドウでページが表示され、元のページが異なるページにリダイレクトされることがあります。これも実に鬱陶しい。というわけで、「Chrome バージョン65」ではこのような動作を監視し、元のタブがリダイレクトされるのをブロックします。

そして最後に、動画の再生ボタンやコントロール機能(閉じるボタンなど)を装った表示、あるいは透明なオーバーレイで、クリックを捉えて新しいタブやウィンドウを表示させる例。また、アプリをダウンロードさせるケースも存在します。これに対し、2018年1月初旬からChromeのポップアップブロッカーが新しいウィンドウが開かれるのをブロックします。

これらのケースは、インターネットを日常的に使っている人の多くが体験したことがあると思います。誰でも使いやすいインターネットを実現しようとするChromeの働きかけは、個人的にも応援したいですね。
Image: Chromium Blog
Source: Google
(塚本直樹)