ファンデーション厚塗りはダメなの…!?
米GizmodoのAlex Cranz記者がiPhone Xを先行入手し、いろんな手でFace IDをだまそうとしています。ですが、下の動画を見るとFace IDはほぼ売り文句どおり機能しています。暗くても、メガネをかけたり外したりしても、髪を結んだり下ろしたり顔にかけたりしても、変な顔をしても、ちゃんとiPhoneがアンロックされてます。でもいくつかの条件下では、アンロックすべきときにできなかったり、逆にしちゃいけないときにアンロックしたり、という事態がやっぱりあるようです。
まずFace IDは、目を閉じた状態ではアンロックされないはずなんですが、認証してしまうことがありました(動画では12:00あたり)。さらには寝たふりをしているときにもアンロックできてしまったんです(後ろから16:00あたり)。逆に、Face IDに別人だと思われてアンロックできないことも何度かありました。
Face IDが間違える原因について、Cranz記者は3つの要素があったのではないかといっています。まずひとつめの要素は、目の形です。Cranz記者の目は本人いわく「はれぼったく」、笑うとドラえもんの登場人物みたいに線になる目です。だからFace IDは笑っているのか眠っているのかわからなかったのではないか?という考察に至ったようです。
ふたつめはメガネです。Cranz記者いわく、Animojiを作ったときもメガネ越しだと目の動きがうまく追えてなかったようです。ちなみにCranz記者のメガネには、AppleもFace IDの機能に影響することを認めているUVブロックのコーティングがされているそうです。
みっつめの要素は、化粧です。Cranz記者が動画の途中でファンデーションを分厚く塗って顔をのっぺりさせたところ、それだけでFace IDに認識されなくなってしまいました(動画の9:08から11:20あたり)。単に白塗りになっただけじゃなく、そのファンデーションには一般的な日焼け止め成分の二酸化チタンが入っていて、赤外線を反射します。つまり日焼け止め成分を含む化粧品を使うと、Face IDを構成するふたつのモジュール、赤外線センサーとカメラの両方の機能を邪魔してしまうんですね。ただこのファンデーション厚塗りでも、何回かトライすれば最後にはちゃんと認識しています。
この3つの仮説についてCranz記者からAppleにコメントを求めたところ、調査中という回答だったそうです。まだ模範解答ができてないってことは、まさか「Face IDを正しく機能させるには日焼け止めを使わないでください」なんて話になっちゃうんでしょうか!?
Photo: Alex Cranz
Source:
Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
(福田ミホ)