AIがSoCをもっと効率化する。HUAWEIが「Mate 10 Pro」、「Mate 10 lite」、「MediaPad M3 Lite 10 wp」を国内向けに発表

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AIがSoCをもっと効率化する。HUAWEIが「Mate 10 Pro」、「Mate 10 lite」、「MediaPad M3 Lite 10 wp」を国内向けに発表
Photo: ギズモード・ジャパン

ハイエンド好きユーザーもSNSメインユーザーも。

2017年11月28日(火)、HUAWEI(ファーウェイ)がハイエンドスマホの「Mate 10 Pro」、ロープライスモデル「Mate 10 lite」、ワンセグつき耐水タブレット「MediaPad M3 Lite 10 wp」を国内向けに発表しました。そう、リークにもあったAIを搭載したあのスマホがついに正式発表です!

今年Q1〜Q3の決算では総計1.12億台を売り上げ、その前年同期比は19%、売り上げ成長率にいたっては前年比30%と絶好調のHUAWEIがおくる今年最後のラインナップ。世界初のNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)搭載スマホ、Mate10 Proからハンズオンと参りましょう。

HUAWEI Mate 10 Pro

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Photo: ギズモード・ジャパン

Kirin 970チップセットを搭載した、HUAWEIの最上位モデルMateシリーズの最新機種。面積比はMate 10より16%アップし、ベゼルもさらに狭くなりました。一口に言って、今持てる最強のアンドロイドです。

その最強のゆえんたるNPUについても説明しますと、これはAIを内蔵したSoCで、CPU自身がユーザーの振る舞いを学習し、処理能力や電力効率を最適化するというもの。CPUやGPU、バッテリーのもちなどあらゆる面で処理能力が向上し、購入当時のサクサク動作が長期間続くと謳っています。超すごいデフラグみたいな感じでしょうか?

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Photo: ギズモード・ジャパン

カラーはミッドナイトブルーチタニウムグレーの2色。背面は上から順にゴリラガラス、NCVMコーティング、UV硬化、PETフィルム、インクフィルムを重ねた多層フィルム構造になっており、手にフィットする曲面加工と滑らかな質感のおかげで持ちやすさは抜群です。

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Photo: ギズモード・ジャパン

ライカのロゴが光るメインカメラはデュアルレンズ構造で、最大絞り値はなんと1.6。これはHUAWEIスマホ最高値とのことで、大口径の開口部は逆光であっても幅広いダイナミックレンジを確保し、さらに動体撮影にも力を発揮してくれます。夜景はもちろん暗いライブハウスやクラブでの撮影が楽しくなりそうですね。

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Photo: ギズモード・ジャパン

カメラ性能も驚くほど賢くなっていますよ。Mate10 Proはあらかじめ1億枚以上の画像が学習してあって、被写体にカメラを向けるとAIが被写体を認識し、その対象物に最適な撮影モードを自動で設定してくれるんです。上の画像ではプリントされた猫の写真をカメラにかざすと、左下に猫のアイコンが出てきました。他の対象物であっても自動で撮影モードが切り替わります。

スマホの左下のアイコンが、被写体に合わせて自動で切り替わっていますね。暗いレストランで料理を撮影するときも、シャッターを押すだけで自動で露出補正や色味調整をしてくれるという次第です。設定に時間を取られないとなれば、シャッターチャンスもモノにしやすいでしょう。これぞ正しいAIのアシストって感じです。

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Photo: ギズモード・ジャパン

こちらは一眼レフのようなボケがある撮影ができるアパーチャーモード。アパーチャー、つまり絞り値をスライドで設定し、タップした場所にフォーカスをもってきてその前後をぼかしてくれます。これも複雑な設定なしにワンタップで使えるのが好感触でした。ボケはガウスっぽい感じ。

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Photo: ギズモード・ジャパン

いわく、芸術的ボケ味だそうな。味わい深し。

HUAWEI Mate 10 lite

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Photo: ギズモード・ジャパン

お手頃価格ながら背面と前面の両方にデュアルカメラを搭載した、最強のロープライス自撮りマシン。よくあるカラーセンサーとモノクロセンサーという組み合わせではなく、モノクロの代わりに200万画素の深度カメラが搭載されています。これにより被写体を立体的にとらえることができるとのこと。

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Photo: ギズモード・ジャパン

カラーはオーロラブルーグラファイトブラックの2色。Mate10 Proと違い背面はマットな質感で、曲面もありません。意外と軽かったのに驚きました。

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Photo: ギズモード・ジャパン

右に2つ並ぶのがインカメラのデュアルレンズ。セルフィー時には正確に被写体を認識し、インカメラ写真では珍しい自然なボケを作ってくれます。さらに……。

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Photo: ギズモード・ジャパン

左上に配されたスマートソフトライトは、フラッシュ以外にも常時ONとなるライティングとして使える優れもの。広範囲を優しく照らすライトは演色性にもこだわっており、暗い環境でのセルフィーでもスタジオ並の写真が可能になりました。セルフィー用ライティングアクセサリーというのもありましたが、まさか内蔵しちゃうとは。

HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp

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Photo: ギズモード・ジャパン

コスパタブレットとして人気の高いMediaPadの最新モデル。HUAWEIのタブレットとしては始めてIP67の耐水防塵機能が搭載されました。HUAWEI Japanの呉波社長いわく「ようやくお風呂に入りながらHUAWEIのタブレットが使えるようになりました」とのことですが、IP67はお風呂推奨でははないので自己責任orジップロック推奨ということで。

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Photo: ギズモード・ジャパン

背面はアルミのように見えてアルミじゃない、ややざらつきのある質感。濡れた手で持ってもしっかりホールドできそうです。MediaPadシリーズ恒例となる米ハーマン社がチューニングしたスピーカーが4つ配されており、臨場感のある動画や音楽が楽しめます。

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Photo: ギズモード・ジャパン

もう1つの特徴は、フルセグに対応しているので地デジ放送が楽しめるというところ。デフォルトでテレビをサポートしてるタブレットって珍しい気がします。お風呂テレビは憧れだなぁ。

Mate 10 Proは2017年12月1日(金)より発売開始、税抜価格は8万9800円。Mate 10 liteとMediaPad M3 Lite 10 wpは12月8日(金)より発売開始、税抜価格はそれぞれ4万2800円3万7800円です。

NPUによる効率的プロセッシングは、使い始めて一年後くらいにどうなっているかが気になりますね。デバイス性能よりもSNS映えを重視するという人なら、Mate 10 liteの充実なセルフィーには心惹かれるのではないでしょうか。今回の新作も手広く、そして確実にユーザーを狙い打ってきましたよ〜。



Photo: ギズモード・ジャパン
Source: Huawei

ヤマダユウス型