目からビーム…!
ピクサー初の人間が主役、ディズニー初の殺人シーンあり作品として話題になった『Mr. インクレディブル』の続編、『Mr. インクレディブル2(仮)』のティザートレイラーが公開されました。
今作の主役はボブ(前作の主役であるMr. インクレディブル)の妻ヘレン(イラスティガール)だそうですが、ティザーを見る限り、パー家の3人姉弟の末っ子で、次男坊のジャック=ジャック・パーも大活躍する予感ですよ!
ジャック=ジャックのことを少しおさらいしましょう。前作で1才だったジャック=ジャックは、物語の後半まで特殊能力が開花していませんでした。短編の『ジャック=ジャック・アタック!』ではその詳細が描かれていますが、ベビーシッターがモーツァルトの音楽を聴かせたことをきっかけに、瞬間移動、壁抜け、逆さ吊り、目からレーザー光線、身体発火、身体メタル化、デーモン化といったとんでもないスーパーパワーが目覚めてしまいます。ちなみにこの事実をパー家の人々はまだ知りません。
さて、このティーザー映像ですが……。ジャック=ジャックがパワーを解放しているところに父親であるボブが登場。「特殊能力があるんだ!!」と大喜びしているのは、このティザーでジャック=ジャックの特殊能力を初めて目にしたから、ということになります。
2004年公開の前作から2018年公開の続編までの14年間、ジャック=ジャックの特殊能力を知らずにいたなんて、『2』の設定はどうなっているのか?と疑問になりますよね。続編は前作のラストシーンから、つまり、地中奥深くに住んでいて突如ドリルで現れた男、アンダーマイナーとの戦いからストーリーが始まります。だから1作と2作の間にとんでもないファミリー・クライシスが起きているとか、ジャック=ジャックが家族をリードするスーパーヒーローになっているとか、伝説のデザイナーのエドナが落ちぶれているとかの設定もなし(多分)。前作からの余計なストーリーもない(はず)です。
最近のピクサー映画の続編は、やたらとファンの感情を揺さぶるテーマが多かっただけに、『Mr. インクレディブル2』のアプローチは嬉しい限り。だって、「年老いたxxは引退を迫れられていて…」なんてのを立て続けに観たくないですよ。ヘビーすぎる。
先に公開されているイメージボードを見る限り、アライグマが登場するようですが、これは『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』のロケット・ラクーンに何か関係があったりして…? 配給はディズニーだから権利的にクリアだろうけど、どうなんでしょう。
具体的な内容には触れられていませんが、期待を裏切ることはなさそう。個人的には、エドナの「No Cape!!」が聞ければそれだけで満足、かな。
『Mr. インクレディブル2(仮)』は2018年6月15日米国公開です。
Image: YouTube
Source: Wikipedia(1, 2)
Julie Muncy - Gizmodo io9[原文]
(中川真知子)