え、あの2社が!?
かつてはWindowsとIntelをあわせて「ウィンテル」なんて呼んだものでしたが、これは「アムテル」になるのでしょうか? それはともかく、2017年11月6日(現地時間)にIntel(インテル)とAMDがセミカスタムGPUを搭載したモバイル向けCoreプロセッサを開発し、2018年の第1四半期に投入すると発表していますよ!

この第8世代Coreプロセッサはインテルのモバイル向けプロセッサ「Core Hシリーズ」に、AMDの「Radeon」シリーズのセミカスタムGPUを組み合わせたもの。上の図でも、CPUとGPUが結構強引に並べて配置されていますね。さらに第2世代の広帯域メモリ「HBM2」を1つのパッケージに統合することで、ラップトップPCでもディスクリートレベル(専用GPUレベル)のグラフィックスが体験できるそうなんです。
現在ラップトップPCで高品質なグラフィックスを体験するには、専用グラフィックスチップを搭載した長大重厚な製品を購入するか、あるいは外付けGPUボックスをThunderbolt 3経由で接続する方法が主流。しかしプロセッサ内部にセミカスタムGPUをパッケージングすることで、薄型かつ高パフォーマンスなラップトップPCの設計が可能になるはずです。
またCPUとGPUは「EMIB」という技術で接続され、新たな電源共有フレームワークが導入されるそうです。いっぽう、現時点ではCPUやGPUの仕様や性能などは明かされていません。
かつてCPU業界でIntelと覇権をかけて争ったAMDですが、Radeonを開発するATI Technologies社を取り込み、そしてとうとうGPU分野でIntelと手を結ぶことになるとは…。プロセッサ業界は複雑怪奇としかいいようがありませんね。