iPhone Xファーストインプレッション。今だからこそ楽しめる、荒削りゆえのワクワク感

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iPhone Xファーストインプレッション。今だからこそ楽しめる、荒削りゆえのワクワク感
Photo: ギズモード・ジャパン

このタイミングでこの端末に触れられた!

ひょっとしたら、この事実に価値があるのかもしれません。並んで、買ってきて、検証してと、まだそのすべての機能に触れたわけではなく、iPhone Xというものの理解はほんの10%ほどと感じています。

それでも、9を飛ばしたiPhone Xは、その名のとおり一世代先の未来からやってきたようにも感じました。

Retinaを超えた「SuperRetina」はやはりスゴイ

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Photo: ギズモード・ジャパン

有機ELによる「Super Retina HDディスプレイ」は本当に美しい画面です。解像度も、黒の沈みも、色の表現も本当にうっとりするくらい美しく鮮やか。残念ながらまだ僕はカメラ機能を試せていませんが、今まで撮った写真を見るにしても、一回り上の表現力。

画面を表現するのにかつて「印刷物ような」なんて言われ方をしましたけど、これは本当に完全にそれを超えていて、かつてRetinaがそうだったようにSuper Retinaという画面のひとつの指標となっていくのかもしれませんよ。

ぜひ無事にゲットした方は自分のiPhone Xを、この先購入したいと思っている方は、Appleの直営店やキャリアのショップで、本体を傾けて、いろいろな角度で、その美しい画面を楽しんでほしいと思っています。ショーウィンドウに並んだトランペットを眺める少年のように。

小さくなって大きくなったところはお気に入りです

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Photo: ギズモード・ジャパン

サイズ感もまた絶妙なんですよね。僕はiPhone 7 Plusからの乗り換えでボディサイズは一回り小さくなりました。そのボディを手に持つとやはり「小ささ」を感じます。しかし、画面を見るとその「大きさ」を感じるんですよね。

やはり狭額縁の恩恵は素晴らしく、小さくなっても大きくなった!って、なんとも不思議な感覚ですけど、確実にテクノロジーの進歩を感じる瞬間です。

まだ未完成かも? でも今ならばそれも楽しめる

もうちょっと頑張ってよApple!と思ったところもあります。インターフェース関係はまだ荒削りな部分を感じるんです。上下の黒帯が気になるアプリ(iMovie)もありますし、アプリスイッチャー画面で、アプリを終了させるときのジェスチャーが他のiPhoneと違うのが若干気になります。

ホームボタンがなくなることで、操作方法が変化するのはわかりますが、統一できるところは統一すべきではないかと思っているんです。きっと今後ユーザーの声が集まっていくうちに、iOSがアップデートされ、対応されていく問題でしょうけどね。でも、こういう未完成な部分を含めて、ようやく「新しいiPhone」が出たんだ!感が最高に気持ちよく感じちゃってるんです。

新しく、美しく、小さくも大きく、そして荒削り。

iPhone Xの影に、かつてよりギークだった頃のiPhoneの姿が重なります。例えば、かつてガラスの背面と、ステンレスのサイドパネルで登場したiPhone 4を初めて触った時の感覚です。

個人的に一番好きで、一番革新的なデバイスがiPhone 4でした。美しい両面ガラスのボディや、今まで見たことがなかった美しいRetinaディスプレイ。iPhone 4の登場によって、今後のiPhoneの進化の方向性が決まるほどのブレイクスルーが起こったのだ。と、未だに信じてい疑いません。

そしてiPhone Xはそれに続く第二の進化です。

僕が知っている、iPhoneというジャンルを一足飛びに進化させたものがきっとこれです。今後のiPhoneの行方を決める、大きな一歩が再び踏み出されたのだと、僕は今日感じたのです。

iPhone X、今はまだ品薄で中々入手できない端末ですけど、そして今までのiPhoneよりもかなり高価ですけれど。この端末を所持し、使う価値と楽しみは、おそらくそれに見合うものを返してくれることでしょう。

未来からやってきたiPhoneを、ぜひ一緒に楽しみましょう!



Photo: ギズモード・ジャパン

(小暮ひさのり)