iPhone X 米Gizmodoハンズオン:Face IDは「変顔」でも「暗室」でもアンロックが可能
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

iPhone X 米Gizmodoハンズオン:Face IDは「変顔」でも「暗室」でもアンロックが可能

Appleの強みは体験。何がおきても。

11月3日に発売のiPhone Xといえば、大きく変わった外観もそうですが、顔認証機能「Face ID」の採用も話題ですね。なんでも、赤外線で顔の形を3次元で読み取ります。では実際の使い勝手はどうなのよ?ということで、米GizmodoのAlex Cranz記者がハンズオンしてくれていますよ!


iPhone Xに搭載されたFace IDのカメラモジュールは、おそらくApple(アップル)が想像していた以上の注目を集めました。ティム・クックらによるキーノートで披露された素晴らしい顔認証機能は誰しもの注目を集め、一方ではiPhone Xの在庫不足や出荷遅れの原因だといわれていました(今では生産も安定しているようですが)。

そして昨日の午後からAppleからiPhone Xをレビュー用に借り、最初にやってみたのが、というか最初に必要なのですが、話題のFace IDのテストでした(完全なレビューは数日間テストした後になりますが)。性能向上したカメラやゴージャスなディスプレイは誰の目にも素晴らしい特徴ですが、やはり気になるのはFace ID。これはAppleによる新しい生体認証の試みで、もしこれがうまく動作せずにホームボタンの指紋認証のほうがディスプレイ上部のセンサーよりもまともなら、素晴らしいGalaxy S8に肩を並べることもなくなってしまいます。

そして、それはあってはならないことです。Appleの強みは最新のハードウェアの採用ではなく、最もわかりやすいユーザーインターフェイスやその体験はAppleの強みなのです。新しいFace IDモジュールは、一目しただけでホームスクリーンにアクセスできるようになっていなければならないのです。しかし、本当に指紋認証センサーよりも簡単なのでしょうか?

また、Face IDはiPhone Xをよりセキュアにしているはずです。Touch IDは使いやすいのですが、常にセキュリティ上の問題が指摘されてきました。ニューヨーク大学ダンドンスクールオブエンジニアリングのNasir Memon教授は、今年始めに米Gizmodoに対して、Touch IDは指紋を複数の小さな画像で撮影していると説明しています。「それは指紋の小さな、小さな、ほんの一部を読み取っているんだ」とのこと。

Appleによれば、Touch IDでは5万回に1回他人がスマートフォンにアクセスできる危険があるそうです。しかしFace IDなら、なんとその確率は100万回に1回にまで減ります(ただし、Appleによれば双子や非常に似た外見の親戚の場合、その確率は跳ね上がるとのこと)。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US
Face IDのセットアップはカメラを見てゆっくりと顔を傾けるだけでOK。

Face IDが動作するには顔全体を捉える必要があり、また冬が近づいていることもあって、いくつかの固有の欠点が浮かび上がってきます。Touch IDとFace IDのどちらでも手袋を外す必要があるのですが、Face IDではさらに鼻を覆ったスカーフ眉毛にかぶさる帽子を外す必要がありました。実際の所、Appleの主張にもかかわらず、いくつかのシチュエーションではFace IDは利便性に劣るように感じられました。例えばポケットの中のスマートフォンを指先だけでアンロックすることができないし、またアンロックにはスワイプアップの動作が必要なため、iPhone Xをアンロックするときに余分な手順が必要なように時には感じられます(訳者注:ポケットの中でアンロックする必要あるのかな…)。

実際には、Face IDはほとんどの場面でパーフェクトに動作しました。これは正直想像以上で、スマートフォンを顔の前に向けてスワイプをすればホームボタンを押す手間は必要ないんです。ディスプレイ上部のセンサーが動作し、すぐに使い始められます。また面白いことに「変顔」をしていてもアンロックが可能で、猿のモノマネをしていてもアンロックができたのは愉快でした。

これまでの所、Face IDは「これは無理だろう…」と思われるようなシチュエーションでも完全に動作しました。完全な暗室でも、メガネを外していても問題なし!

メガネについて、もう少し解説しておきましょう。私がiPhone Xを試用したのはほんの数時間ですが、Face IDモジュールが顔の前にメガネがあることを理解するには、それ相応の時間がかかりました。というのも、Face IDの最初のセットアップではカメラを見つめながら顔をゆっくりと回転させるのですが、その後もFace IDは時間をかけて顔の特徴を読み取り、より賢くなるのです。つまり、初めて暗室でスマートフォンをアンロックするときや、メガネをかけている時には、失敗する可能性があります。しかしそれを数十回繰り返せば、Face IDはよりあなたの特徴を学習し、Appleによれば例えモジャモジャの髭や口ひげがあったとしても動作するようになるのです。

ただし、これはiPhone Xを体験したほんの初めに過ぎません。今後、より長時間利用した上での体験の詳細なレポートをお届けする予定です。



Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(塚本直樹)

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