「自分の目で見たモノだけを信じたい」ってわけでもないのがまた。
地球は丸くなんかない! 真っ平らな平面だ! そう主張するのは地球平面論者のみなさん。61歳になるMike Hughesさんもその1人です。Mikeさんは、ただ論じて主張するだけではありません。俺が空から確かめてくる!ってなもんで、自らが蒸気ロケットに乗り込んで、高度1800フィート(約550メートル)に打ち上げようと計画しました。ちなみに、このロケットは自作で時速500マイル(約800キロ)という代物。
打ち上げ場所はカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠。決行日は11月25日の土曜日。しかし、彼の心意気も虚しく、政府から横槍がはいり、場所変更を余儀なくされ計画は延期。
Mike Hughes is a limo driver who has built his own steam-powered rocket. The 61-year-old plans to strap himself into his experimental rocket and blast off from a ghost town in the Mojave Desert. https://t.co/BMPGKBN72Spic.twitter.com/BSxdtNNLYR
— NBC10 Philadelphia (@NBCPhiladelphia) November 20, 2017
実は、Mikeさんが自作ロケットに乗り込んで空に向かったのは今回が初めてではありません。2014年にもチャレンジしており、この時は激しい加速と、着陸の荒っぽさによって大怪我を追うという結果に。
そうまでして、地球が平面であることを確かめたいのかなと思いきや、そもそもMikeさん、本当は地球が丸かろうが平面だろうがどうでもいいようです。自作ロケットに「地球平面リサーチ」と大きくデザインしたのは、地球平面説団体から資金提供を受けたから。それ以前は、地球平面論者でもなんでもありませんでした。つまり、地球がどういう形でも、ロケットで飛び出す支援をしてくれればなんでもよかったというわけ。過去には、Kickstarterでも資金集めの経験あり。APのインタビューでは「科学は信じない」「航空力学と流体力学、空気の中をモノがどう動くかってのはわかってる。ロケットノズルもスラストもわかる。科学はわからん、あれはただの方程式。サイエンスとサイエンスフィクションに違いはない」と答えています。
この信念のもとで、ただロケットを飛ばすだけでなく、自分も乗り込もうってんですから、すごいガッツの持ち主です。
Source: Washington Post, AP, Gizmodo US
(そうこ)