演奏の可能性がまたひとつ。
モジュール式楽器デバイス「ROLI Blocks」や、五次元タッチのキーボード「Seaboard」などをリリースしてきたROLI社が、このたび音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスをチーフクリエイティブオフィサーに迎え入れたようです。ちょっと意外なハナシですね。

時同じくして、ROLI Blocksで使用するアプリ「Noise」に初めてのスタジオパック「Happy」がリリースされました。どういうものなのか、勘の良い方なら名前の時点で察しが付くところでしょう。
パックにはファレルの名曲『Happy』を構成するコーラス、ベース、パーカッションなどあらゆる音が要素として収録されており、Blocksを使って『Happy』をまんま演奏できるんですね。これはわりと新しいアプローチで、Blocksはインスタントな演奏こそ得意でしたが、何か曲を弾くとなると難しいところもあったんです。「Happy」自体がシンプルな構成なのも操作性と親和する部分ですが、Blocksでカバーを弾けるというのは新しい。
デモでは「Happy〜」のコーラス部分をBlocksのスライドで演奏していますが、たとえばこれをもっと荒ぶったフレーズに変えてみたり、サンプラーのように叩いてみたりと、演奏によるアレンジも簡単にできるでしょう。ベース音をもっとブリっとさせてみたりと、パックを元にクリエイティブなメスを入れる余地は充分ありそうです。
今後ROLIは、より多くのアーティストとのパートナーシップを計画しているとのこと。ファレルがROLIにジョインしたのは、彼がROLIのもつアイデアと似た考えを持っていたからだとCEOのRoland Lambは述べています。他アーティストとのパックも出るのか、はたまた新しいデバイスが出てくるのか。ROLIの未来はHappy?
Image: YouTube, Tommaso Boddi/Getty Images Entertainment/ゲッティ イメージズ
Source: Synthtopia, YouTube
(ヤマダユウス型)