これ見てたらトラック運転手に転職したくなります。
つい先日、電気自動車メーカーTeslaがロードスターとセミトラックを発表したとお伝えしましたが、やっと実際の発表イベント時の映像が公開されました。
会場には実車のセミトラックとロードスターが乗り入れるだけでなく、会場の盛り上がりや笑いも起こる様子から、天才肌のイーロン・マスク社長の人柄も垣間見られます。
背景のプレゼン映像について、「動いてないように見えるのがディーゼル車だよ」で爆笑する会場。和やかでイイですね。
前回の説明で航続距離は500マイル(約804km/h)とありましたが、これはアメリカの法律上、トラックが引ける最大重量の8万ポンド(約36トン)のコンテナ有りで、さらに高速道路を走行した時の数字ということが判明しました。
運転も減速も、同じレーンをキープするのも全自動。もし運転手が急な体調不良を起こしても、走行に一切支障をきたさず緊急車両を呼ぶこともできる……つまりは路上の安全を確保できるということに繋がるのです。
トラックで最悪な事故が「ジャックナイフ」と呼ばれるコンテナの横滑りというマスク氏。しかしこのセミ・トラックでは、4つの独立したモーターがトルクや速度を自動制御することから「横滑りは不可能」と断言しています。絶対の自信もあるからか、保証期限が100万マイル(約62万km)まで設けられています。
耐衝撃ガラスは核爆発にも耐えられる強度だという「テスラ・アーマー・グラス」を採用。トラックは通常、路面の石などにより年に一度くらいのペースでヒビが入るのだそうです。ですがそうなると走行禁止となり、大きくて高価なガラスを交換するのはコストがかかることから、この懸念も排除されるワケです。
Teslaアプリを使えば、すぐ社のサービスに連絡できるだけでなく、トラックの使用状況や配送ルートの確認などもひと目でわかるようになります。運転席にもモニターパネルがあるので、そこからもアクセスできるかもしれませんね。
ディーゼル車より1マイル辺り20%もコストが削減できる上、上記の安全性も確保、価格変動の激しいガソリン代もゼロというのも素晴らしいですよね。製造開始は2019年からとのこと。それ以降はアチコチで見かけるようになりそうです。
ロードスターについては、前回より新しい情報はほとんどありませんでした。強いて言えばトルクは1万nm(ケーニッグゼグ・アゲーラ One:1でも1371nm)というトンでもない数字で、トップを外せばコンバーチブルになり、4人乗りでも多くの荷物が運べるのも自慢のようです。リリースは2020年を予定しています。
Image: The Verge / YouTube
Source: YouTube(1, 2)
Reference: Wikipedia
(岡本玄介)