演奏の楽しさ、てんこ盛り。モジュラーシンセの祭典「Tokyo Festival of Modular 2017」をレポート!
Photo: ヤマダユウス型

演奏の楽しさ、てんこ盛り。モジュラーシンセの祭典「Tokyo Festival of Modular 2017」をレポート!

今年もモジュモジュでしたとも。

国内外のモジュラーシンセファンが集う一大イベント「Tokyo Festival of Modular 2017(TFoM)」が、2017年11月18日(土)〜19日(日)に開催されました。例年なら5〜6月開催なんですけど、今年は11月開催とずいぶんズレ込んだんですよね。焦らされた人も多いことでしょう。

出展メーカーとお客さんがワイワイ話せるこのモジュフェスは、機材についてのレクチャーやここでしか聞けないメーカーの中の人とのトークなど、いろんなジャンルの交流ができるのが魅力。僕も毎年超楽しみにしているイベントでして、昨年に引き続き今年もレポートしていきますよー。

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会場はRed Bull Studios Tokyo。空は小雨模様でしたが、そんなことはお構いなしの盛況っぷりです。若い人やカップルで訪れる人も少なくないそうで、去年より熱気も増している気がします。

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最初に向かったのは中古モジュラーブース。当日持ち込みの販売もできるので、僕もいくつかのモジュールを出展してきました。お安くゲットできるだけでなく、出品者からモジュールの説明も受けられるので助かります。

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中古モジュラーブースを後にして、最初に見つけたのはElektronのOctatrack MK IIAnalog Four MK II。両機種とも今年夏頃に発表されたばかりの新作で、Digitakt風のゴムパッドがスタイリッシュさ! これカッコいいよなー。

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隣ではROLIがBlocksとSeaboardを出展していました。Apple Storeでも取り扱っているので、試奏のチャンスはわりと多めですね。

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出ました、原宿のシンセショップ、Five Gによるモジュラーの壁。原宿のお店にはもっと壁壁したモジュラーセットが常設展示されてるっていうんですから驚きです。

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先日発売されたばかりのMellotron Microを発見! ちっちゃ!

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こちらはCentrevillageという個人メーカーのブース(お一人で開発されてるとのこと)。最下段の左から3つのモジュールは全て自作したものだそうで、特に電卓のようなルックのTrigger HaCkerは説明を聞けば聞くほど「欲しい!」が高まる名機でした。多機能5chシーケンサー、めちゃいいです。

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ユーロラックケースの販売をしているブースも。モジュラーシンセは最初のケース選びからハードルが高いですし、アウトレットを使って賢く買うのも有効な手段です。

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お、これはフランスのメーカーExpressive Eが開発したコントローラー「Touché(トゥーシェ)」! 圧力や振動などを検知するタッチコントローラーで、一度触ってみたいと思ってたんですよ。さてどんな弾き心地なのか……。

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あー、あーー、これ好き。すっごい楽しい。とにかく感度が敏感で、今までに無いレベルで指先の動きとサウンド変化が一体になります。MIDIだと写真のようにソフトウェアでアサイン先を制御できるし、CVの場合でも4系統出せるのでアイディア次第でなんでもモジュレーションできます。やっぱなんでも触らないとなー。

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Rolandのブースには最近発売されたSH-01Aの姿が。シーケンサーはクセがあるものの、バリっとした出音はゴキゲンですね。隣にはSE-02もあったんですが、圧を感じるサウンドとキレッキレのフィルターには度肝を抜かれました。実際かなり売れているようです。

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ブースのロングショットなども。電子楽器好きならこの図を見るためだけに来ても損ではないでしょう。

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変わりダネだと、照明を制御する装置を展示しているブースもありました。これはCV信号を舞台照明などで使われるDMX信号に変換する装置で、シーケンサーとライティングを連動させることができます。

#tfom CV to DMX

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ヘッドホンから出ているため音は聞こえませんが、こんな風にツマミをいじってライティングを制御できるんですね。面白い。

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これはテルミンとシンセサイズを融合させた、その名も「Teresyn」。テルミン的な音色と、波形制御できるシンセの音色をミックスすることができるオリジナル楽器です。そもそもテルミンは電子楽器の始祖、すなわちシンセの大元といえますから、ぶっとんだ先祖返りだなぁ。

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ポートランドのメーカー、Malekko Heavy Industryのスーツケースシステム。これ、上蓋のへりにLEDバーが仕込まれていて、ライトのブルーとグリーン具合をCVでコントロールできるんですよ。まだ販売告知はないんですが、僕が今一番欲しいモジュラーケースです。かっこよすぎでしょ。

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画面真ん中の黄色いモジュールはMetasonixというメーカーのもの。Metasonixは元真空管エンジニアが主催するメーカーで、なんとモジュールにビンテージ真空管を組み込んでいるんですよ。ゆえに取り扱いは難しいものの、美学やイズムのあるモジュールはそれだけで素敵です。

で、その上に見える怪しげなビデオ映像はLZX Industriesの「Liquid TV」という別モジュラーによるもの。映像にリアルタイムでエフェクトをかけたりできるビデオシンセです。

#tfom Liquid TV

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目の前で撮影している映像を加工しまくってドラッギーなビジュアルアートに。そういえばLZXからは新しいビデオシンセも出ますね。スタンドアロンでパッチングできるから対応できる現場も多そう。

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DIYキットを販売しているブースもありました。モジュラーシンセは完成品ではなくキットとして販売されているものも珍しくなく、その場合は完成品よりも幾分お安くなります。

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別フロアではモジュラーシンセのワークショップも。

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そうこう見ているうちに17時となり、見本市は閉幕。このあとはContact Tokyoにてモジュラーシンセを使ったライブアクトが始まります。1回の入場料で見本市もライブも両方見れるっていうんですから、イベント的にもお得感があります。

ギズモード・ジャパンでもモジュラーシンセに関する記事が増えてきたので、興味を持ってくれた人もいればいいなーと思うこの頃です。ツマミを回せば音が変わる操作感や、ケーブルを繋いで音を作っていく楽しさはフィジカルでこそ感じられるものだと思います。導入は難しいんですけどね……。

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なんせ、今年もたっぷりモジュモジュさせていただきました。やっぱ楽器って楽しい!



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Source: Tokyo Festival of Modular 2017, Five G music technology, Centrevillage, LZX Industries

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