もはやつぶやきではない。
ツイッターといえば、140文字という制限の中に言いたいことやリンクなどを詰め込まなくてはなりません。かつては“@ユーザー名”は文字数に数えない、そしてランダムで選ばれたユーザーが280文字で投稿できる、などという改善策もとられてきました。
たくさんのユーザー名がタグ付けされたツイートが長ったらしくて、それが流れてきた無関係なフォロワーは迷惑な思いをしたこともあるかもしれません。ですがあるトリックを利用すれば、文字数制限などお構いなしに、好きなだけ長い文字をつぶやくことができてしまうのです。
11月4日のこと、ツイッター・ユーザーのTimrasettが3万5000文字のツイートを投稿。タイムラインは、このツイートひとつで埋め尽くされてしまう状態に……。
彼は別のユーザーHackneyYTと共に抜け穴を見つけ出し、ドイツ語で「みんな! TimrasettとHackneyYTはツイッターの上限を超えることができるぞ! 信じられない? これが35k文字の証拠さ」とつぶやき、すぐに意味をなさない文字列3万5000文字が投稿されたのです。
中にはURLも含まれていたそうですが、なぜかリンク短縮機能は発動せず、普通のツイート同じ扱いになっていました。
そしてふたりはアカウントが一時停止となり、このツイートも削除されてしまいました。ですがネットの海は広いもので、インターネットアーカイヴサイトがちゃんと記録を残していたりするんです。
その後、Timrasettはこのようにツイートし、「クラッシュさせてゴメンね! ただツイッターが簡単にクラックできることを見せたかっただけなんだ」とお詫びしています。
Hey! Sorry for the crashes. We just wanted to show that Twitter is easy to crack.
— Timrasett ? (@Timrasett) 2017年11月5日
米Gizmodoは今回の抜け穴を利用してみようと試しましたが、制限数をちょっと超える程度までしか書けず、「140文字を越えました。もっと賢くなりましょう」というメッセージが出るだけでした。
この件をTwitter本社に問い合わせたところ、「このようなことがまた起こらないよう、変更を施しました」といった旨の返事がきたとのこと。
そしてタイムリーなことに、11月7日、Twitterは最大文字数を1ツイート280文字に拡大しました。ちょうど使用が変わる直前にこんな変な事件が起こってしまい、Twitterはさどかし災難だったことでしょうね。
Image: Twitter via Gizmodo US
Source: Twitter(1, 2), Wayback Machine via The Next Web
Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)