今年も話題の絶えない年でした。
2017年、ギズモード・ジャパンで取り上げたテック系ニュースの中から、とくに大きな注目を集めたものを振り返ってみました。全体的には、AIや仮想通貨などソフトウェアやネットワークに関する話題が多かったように思います。
AIがゲームで人類に完勝
2016年の時点でも、チェスや将棋といったフィールドではAIが優勢とされていましたが、それ以上に複雑とされる囲碁や、不完全情報ゲーム(お互い「相手の手札がわからない」「ブラフが使える」など、一部の情報が不確定なゲーム)であるポーカーでも人間プレイヤーが敗北。
とくに後者の衝撃は大きいです。完全な情報が得られるケースがほとんどない現実の問題でも、AIが人間より効果的な選択ができる可能性が示されたわけです。
米Yahoo消滅
インターネットの初期から大きなブランドを確立していたYahoo!。会社組織としてだけでなく、ブランドとしてのも消え行くことになりました。盛者必衰といえばそのとおりなのですが、一抹の寂しさもあります。
あ、Yahoo! JAPANはまだまだ元気ですよ!
世界中からビットコインをせしめたWannaCry
Windows上のデータを暗号化でロックし、解除してほしければビットコインを支払え...というランサム(身代金)ウェアの「WannaCry」、およびその亜種が広範囲に感染。
黒幕は中国とも北朝鮮とも言われていますが、その正体が明るみに出ることはなさそうな気がします。
ビットコイン(仮想通貨)高騰
今年の夏頃には、せいぜい20~30万円くらいだったビットコイン。あれよあれよというまにその取引価格は200万円オーバーに!
もっとも、そのあとにキツーい揺り戻しがきて、いま現在は170万くらいをウロウロしています。それでも夏頃の相場の数倍はありますけどね。
AIが独自言語を編み出す...?
AIに自我が目覚めた! なんて話ではなく、単に機械学習によって既存の言語パターンによらないプロトコルを作っただけ...だと思いたい。
ソフトバンクの大人買い
バク宙できるロボットに驚かされたボストン・ダイナミクス、スマートフォンのSoCをはじめとする、小型チップの多くが採用しているARM。いまとなっては両方ともソフトバンクの傘下です。
買収が決まったからといって即シナジーが起きるわけじゃありませんが、数年後にはとんでもないことが起こりそう。
AIBO復活
AIBO復活! AIBO復活!
アップルタイマー発覚
年末に飛び込んできた大スキャンダル。AppleがiOSのアップデートを通じて、意図的にスマートフォンの処理能力にブレーキをかけていた...というニュース。
アップルはバッテリーの劣化から機器を保護するため、と説明してバッテリー交換プログラムを発表しましたが、納得できます? 海外ではすでに集団訴訟の動きが始まっています。
これ、Macとかでもやっていた...なんてことはないですよね?
Image: Shutterstock
(ギズモード・ジャパン編集部)