最終章の『銃夢火星戦記』が連載中の格闘SF漫画『銃夢』。そのハリウッド映画化は、随分前から噂されていましたが、ついに映画『ALITA: BATTLE ANGEL』というタイトルで実現します。早速、その予告編が公開されました。
美しい空中都市「ザレム」から排出されるスクラップでできた「クズ鉄町」の医師イドに拾われた記憶のないサイボーグ「ガリィ(アリタ)」。今作は彼女がその身体に宿る謎の戦闘能力を武器に、愛するものを守る戦いを繰り広げる……という展開になる模様。
原作を読んだことがある方にはわかるかと思いますが、ストーリーとしては『銃夢』の1巻~4巻のネタを凝縮したものになっていますね。ちなみに主人公の名前がガリィではなくアリタになっていますが、これは海外版漫画の主人公の名前であり、タイトルにもなっています。日本での字幕・吹替はガリィになるのでしょうか……?
そして気になるのは明らかにデカいガリィの瞳。「不気味の谷現象」的な不安を思い起こさせるデザインですが、そもそもガリィはサイボーグだし、原作のキャラの中でも瞳がとりわけデカいキャラだったので、むしろそれが活かされている感じ。
これは彼女を演じるローサ・サラザールの目ではなく、CGで追加されたもの。IGNが行なった制作チームへのインタビュー動画によれば、「今まで誰もやらなかったリアルな漫画・アニメ風の瞳にしたかった」とのこと。観てる側としては慣れるまでには時間がかかりそうだけど、挑戦的ではありますよね。
ちなみにプロデューサーは凄まじい映像で世界を驚かせた『アバター』でおなじみジェームズ・キャメロン。そして監督は『デスペラード』、『スパイキッズ』、『マチェーテ』でおなじみのロバート・ロドリゲス。『銃夢』を撮るのがド派手なアクションが得意なロドリゲスってのは考えうるベストな組み合わせで、超ワクワクしてきますよ。
また配役も絶妙で、ガリィを狙うサイボーグ「ザパン」役にイケメンすぎて人間なのにサイボーグ面のエド・スクレイン(『デッドプール』のフランシス)や、ガリィに優しく接しながらも残酷な一面を隠している「イド」役に名優クリストフ・ヴァルツ(『イングロリアス・バスターズ』)など、かなりイメージ通りの雰囲気。
別に狙ったわけじゃないとは思いますが、クリストフ・ヴァルツは、映画『ビッグ・アイズ』で巨大な瞳を持つ人物画を描いた(と自称した)ことで知られる画家ウォルター・キーンを演じていたので、なんか妙なつながりを感じて面白い。
これ以上の望みを言うとすれば、あとは火星の挌闘技「機甲術(パンツァークンスト)」が名前を変えずそのまま出てきて欲しいというところですね。『銃夢』はなんといっても、ちょっとカンフー映画っぽいノリが楽しいところだと思うので……!
映画『ALITA: BATTLE ANGEL(原題)』は、アメリカで2018年7月20日公開予定。
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(傭兵ペンギン)