2017年もギズモードでは日・米あわせてたくさんのガジェットをレビューしてきました。
Galaxy S8からiPhone Xと、ベゼルレスのスマートフォンがフラッグシップ機の主流となりつつあり、ドローンもより小型に、ラップトップ市場にも変化が生じました。そんな2017年のベストガジェットを米Gizmodoがセレクトしています。日本にはないものも多くありますが、グローバルで見る2017年のガジェットを振り返ってみましょう。
Samsung Galaxy S8

今年はベゼルレスのスマートフォンがトレンドでしたが、その中でもサムスンのGalaxy S8が、最強だったのではないでしょうか。ディスプレイの両端が背面まで滑らかにカーブしたインフィニティディスプレイは美しく、一切の継ぎ目もありません。S8のデュアルピクセルカメラは、スマートフォン史上最高速のオートフォーカスです。それなのに、iPhone Xより400ドル(約4万5000円)も安いのが魅力です。
Sony WH-1000XM2

Boseのノイズキャンセリングヘッドフォンが最高だと思っていましたが…今はソニーですね、ソニー。
今年11月のレビュー記事でも「WH-1000XM2」は、欠点が本当に何もないと大絶賛でした。このワイヤレスヘッドフォンは、飛行機、電車、騒がしいオフィスなど、全てのバックグラウンドのノイズをブロックし、素晴らしい音質を届けてくれるベストフレンド! 頑丈で滑らかなデザインは、機能だけでない価値も提供してくれます。
Lowepro Urbex Backpack

Loweproは、ガジェッターに最適なバックパック。もともとLoweproはカメラバックとして有名でしたが、このバックパックには、デジタル一眼レフカメラ用の中仕切りはなく、代わりにタブレットやラップトップのためのジップポーチが入ります。また、充電ケーブル、バッテリー、その他小物を収納するのに理想的な小さなギアバックも内蔵されています。
DJI Spark

少し前までは小型ドローンはおもちゃレベルで、そよ風が吹いただけで流されてしまい、ろくに映像も撮影できませんでしたが、DJI Sparkはゲームチェンジャーです。そのサイズにも関わらず、この小さなクアッドコプターは、DJIのフルサイズのドローンとほぼ同じ機能を有します。そして飛ばすのも抜群に楽しい!
Lenovo Thinkpad X1 Carbon

「ThinkPad」のロゴにブラックカラーのゴツい懐かしみすらある外観の「Lenovo Thinkpad X1 Carbon」。レトロなイメージに反して、サクサク動いて電池は長持ち、そしてペラペラに薄くカバンの中にあることを忘れるほどの軽さ。そしてキータイプも優れています。象徴的な赤色のトラックポイントも健在。しかしApple(アップル)が流行らせたデザイントレンドを無視して、黒いプラスチックの硬派で懐かしいデザインも逆に愛せますね。
Sphero R2-D2

『スター・ウォーズ』ファンのお財布を空にしたSpheroのR2-D2のロボットトイ。
このロボットトイの目玉機能は、2本の脚で立つ時に、3本目の脚を引っ込ませられることです。さらにR2-D2が興奮した様子で2本の脚でグラグラする動きやジャワ族に発砲されて倒れる動きなどあらかじめプログラムされた動作をアプリを介して再現させることができます。身長は7インチ(約17.8cm)で、値段は180ドル(約2万5250円)。
Nebia Shower

Nebia Showerシステムは、ティム・クックとエリック・シュミットも大好き、シリコンバレーのお金持ちに好かれそうなプロダクト。水の消費を大幅に削減しながら、シャワーを浴びる体験を再構築しました。Nebiaのシャワーヘッドの下に立つと、ふわふわした霧の中に浸るような感覚に。ストレスが洗い流されるようです。
Intel Optane Memory

HDDでもSSD級に速くなるというメモリーチップIntel Optane Memory。
Intel Optane Memoryは、HDDモデルでも抜群に動作スピードが向上して、まるでSSDモデルかと思わせる使用感を体験できます。IntelのNavin Shenoy上級副社長は「これぞメモリ業界において、過去数十年間で最大の進歩だ」と大絶賛。最大のメリットは、安く量産できること。HDDモデルにOptaneを組み合わせたコンポーネント仕様にすれば、テラバイト級のストレージを備えつつ、SSDモデルのような高速感を味わえるのだそう。
Nintendo Switch

今年任天堂は、もっともエキサイティングなゲームマシンをつくりました。ニンテンドースイッチは、自宅の大きなテレビでゲームをプレイできるのはもちろん、同じゲームを道を歩きながらもできるし、取り外し可能なJoy-Conコントローラーは単独で取り外しても使えるし、組み合わせて使うことも可能です。ニンテンドースイッチは、現在までに1,000万台以上を売り上げました。
Google Pixelbook

これは今年リリースされた最高のハードウェアと言っても過言ではありません。これまでChrome OSが好きではなかった人でもChrome OSシンパになるほどですから。ガラスとアルミニウムのツートーン仕上げのデザインは、Pixelbookでは見事な仕上がりに(Pixel 2ではそれほどでしたが)。ペンは別途追加購入する必要がありますが、描画性能もなかなかのものです。
Samsung Chromebook Pro

今年は(前述の)Google Pixelbookが最高のChromebookだったかもしれませんが、Samsung Chromebook Proは、半分の価格、そして同じように良い感じ。ディスプレイは鮮やかで美しく、シャーシは軽く、Sペン用の小さなホルスターの配置も完璧です。普通なら500ドル相当のラップトップは大きくて遅くてかさばる印象がありますが、このラップトップに関しては、安価な上にサクサクです。
Dreamscreen

Dreamscreenは、テレビのためのバックライトシステムです。TV本体の背面にテープ状のLEDライトを貼り、ライトの色をTVの映像にマッチさせることで、コンテンツの迫力を増強する仕組み。コンテンツの中身をいじるんじゃなくて外側に追加するっていう発想が斬新ですよね。
Lego Boost

LEGO BOOSTは、レゴのプログラミング学習キット「LEGO MINDSTORM EV3」の低年齢向けとなる新シリーズの学習キット。小さい頃からロボティクスを学ぶのに最適で、タブレットアプリを使えば、ドラック&ドロップの簡単なプログラミングインターフェースで、子供でも楽しくプログラミングを学ぶことができます。LEGOを組み立て、自由に動かしたり、録音した音声をしゃべらせることができて、大人でも充分に楽しめます。
Lenovo Yoga 720

1,000ドル以下のラップトップというのは、普通は妥協を意味します。1,000ドル以下で大きくなくて重くないもの…となるとChrome OSを選択肢に入れなくてはいけません。Chrome OSは今年かなり改善されたものの、Windows 10ほど生産的なOSとは言えません。その点、Lenovoの880ドルのYoga 720は素晴らしい。これは値段のための妥協不要なWIndowsのラップトップといえます。
Sony α7R III

今年ソニーは、1つだけではなく2つものハイエンドミラーレス一眼機を発売しました。α7R IIIは36万円と、約50万円もするα9よりは14万円もお安いにも関わらず、オールラウンドに使えるカメラです。42.2メガピクセルのセンサー(α9の約2倍)に、超高速のオートフォーカスシステムは、即座にピントと露出を調整してくれます。さらに、α7R IIIはα9と同じバッテリーになり、これまでよりバッテリー寿命が2倍に伸びました。
iPhone Xの「ノッチ」

あのノッチ(TrueDepthカメラモジュールが搭載された切り欠き部分)がなければ、iPhone Xは今年の他のベゼルレススマホと同じになります。それは面白くないし、10周年の記念すべきiPhoneはつまらないものになってはいけない。ノッチは高度なエンジニアリングの結果であり、TrueDepthカメラモジュールは他のデバイスから群を抜いていると思いますね。
Halo Carbon Fiber Board

フルカーボン製の電動スケボー「Halo Board」。スケボーにほとんど乗ったことない人でもスイスイと乗りこなすことができます。カーボン製で重量約6.3kg、最高速度はなんと時速35km、お値段は1,300ドル(約15万円)。プラスチック製のコントローラーを押すことで前に進みます。見た目もクール、ホバーボード気分。
Tiny Arcades

ミニサイズの昔ながらのアーケードマシーン「Tiny Arcades」。パックマンとミズ・パックマン、ギャラクシアン、スペースインベーダーの4種類があります。サウンドから小さなジョイスティックコントローラー、光る電光掲示板など、アーケードゲームをミニチュアサイズに完全に再現。ひとつたったの20ドル、とりあえず買って懐かしんだり机の上に置いておくだけでも充分に元はとれます。
Logitech MX Ergo

トラックボーラー歓喜、7年ぶりのニューモデル。ロジテックのトラックボールマウス「MX ERGO」がついに出ました。2010年にM570の登場から待っただけの価値がありますね。 トラックボールの底には可動のプレートがあって、上に手を乗せて、ボディに埋め込まれたボールをコロコロすることでカーソルを動かします。デザイナーやアーティストなど、マウスをハードに使うユーザーにとって、腕の負担を軽減できます。複数のPC間を1つのマウスで操作でき、ファイルもやりとりできる「FLOW」システムに対応していますよ。
Nvidia Max-Q Design

デスクトップPC並のコンポーネントを備えたゲーム用ラップトップは非常にパワフルですが、分厚くてでかいのが欠点です。そこでNvidiaは、薄型ゲーミングノートPCのためのガイドライン「Max-Qデザイン」を設けました。パフォーマンスとバッテリー効率のバランスをとることで、薄型で軽量、持ち運びも可能な15インチラップトップが可能になったのです。Max-Q Designの根幹にあるのはラップトップの徹底した効率化です。
膨大なパワーと巨大な放熱用の部品を、爆音を出す上にポータブルとも呼べないボディに無理やり押し込もうとするのではなく、効率化した上でサイズとパフォーマンスのバランスを取ろう、ということです。Max-Qの可能性を示すためにNVIDIAがフラッグシップとしているのがAsus ROG Zephyrus GX501。クアッドコア Intel Core i7-7700HQ、8GBのNVIDIA GeForce GTX 1080、最大24GBのDDR4 RAMを搭載しつつ、重量は約2.2kgで、閉じたときの厚さは17.9mmになりました。
Image: Gizmodo US
Gizmodo US[原文]
(mayumine)