今度はFire TVも犠牲に…。
2017年9月にAmazon(アマゾン)のスマートスピーカー「Echo Show」からYouTubeアプリがGoogle(グーグル)により引き下げられ、のちに復活したのは記憶に新しいですが、再度Echo ShowからYouTubeアプリが引き下げられ、さらに2018年1月1日からはセットトップボックス「Fire TV」でも利用できなくなるそうなんです。ええ〜、いったいどうなっているの?
The Vergeに掲載されたYouTubeのスポークスマンの声明によれば、今回の引き下げの原因は「AmazonがGoogle製品を適切に取り扱わないから」というもの。Amazonは、自社のスマートスピーカーのEchoやFire TVとのバッティングを避けてか、「Google Home」や「Chromecast(こちらは日本のストアにはありました)」を販売しておらず、さらに先月には複数の「Nest」機器の販売を止めています。こんな状況だったら、AmazonのデバイスにGoogleのアプリは提供できないっていうわけで、YouTubeアプリを引き上げる結論に至りました。
初めてEcho ShowからYouTubeアプリが引き上げられたときは「AmazonによるYouTubeアプリは顧客の体験を損なうもの」という理由でしたが、今回はそれとはまた違う理由みたいですね。今回はちょっとAmazonがライバルに厳しすぎるような…? Echoシリーズはスマートスピーカー市場で随一の存在感を示しているのですから、ここはどっしりと構えてライバル製品を取り扱ってもいいのでは〜なんて思ってしまいます。
Echo ShowからはすでにYouTubeアプリが引き下げられており、また2018年1月1日からはFire TVでも利用できなくなることがデバイスの通知に表示されているようです。Amazonはこの状況を改善するつもりがあるのか、あるいはあくまでも突っぱねるのか…。消費者からすると、あまり健全でないいざこざは早めに終わってほしいものです。