Galaxy Note8レビュー:Sペンを使うか否かで評価は大きく変わる

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  • author かみやまたくみ
Galaxy Note8レビュー:Sペンを使うか否かで評価は大きく変わる
Photo: かみやまたくみ

Sペンの書き味が妙にリアルで癖になる。

Galaxy Note8は、Samsung(サムスン)のフラッグシップ端末のひとつ。有機ELディスプレイを採用し、Galaxyシリーズでは唯一デュアルカメラを搭載。しかし、この端末の方向性を決定付けているのは、内蔵スタイラス「Sペン」。デジタルな手書きにコンセプトから対応したスマートフォンがそもそも多くない中で、ハイエンドなNote8の存在感は圧倒的。

お値段はスタバのドリップコーヒーが1年飲めるくらい。先回りして結論を言ってしまうなら、ありますよ、それだけの価値が。ただし、Sペンを使うならね。

NTTドコモの貸与端末にてレビューを行ないました。

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Photo: かみやまたくみ

これはなに?:Samsungのフラッグシップスマホ

価格:12万6360円 ※NTTドコモで一括購入する場合

好きなところ:美しくワイドな有機ELディスプレイ、滑らかに書けるSペン、美しく撮れるデュアルカメラ

好きじゃないところ:大きすぎる筐体

Note8の湾曲エッジとワイドな有機ELディスプレイは、SF映画に出てくる謎通信機みたい…発光するガラスの一枚板でも持っているかのようで、満足感があります。Note8の有機ELディスプレイのすばらしさに気づくには、ロックを解除するだけで十分。ホーム画面の壁紙やアイコンを見れば、その緻密さに感動するはず。手に取ったときの存在感はとにかく強烈です。

カメラもいいし、手書きもできると、見所が多いNote8ですが、実際に触れて一番感動したのは有機ELディスプレイ。控えめに言っても、もう液晶ディスプレイに戻れそうにありません。精細感が段違い、521ppiて。ホーム画面に表示されたアイコンを見るだけでもちがいがわかりますが、Netflixでアクション映画なんて見てしまったのが運の尽き、テレビまで有機ELモデルに買い替えたくなりました。

ただ、このディスプレイには色を強調する傾向あり。原色がきつく感じました。ここは好みが分かれるところだと思います。

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Photo: かみやまたくみ

でも、長い。とにかく縦に長いです。ジャケットの胸ポケットなんかに入れると、上3割くらいは出ちゃいます。片手持ちだとホームボタンを押すのは難しい。そもそも持つのがつらい人もいるサイズじゃないでしょうか。

…が、Sペンにはそれを正当化してしまうだけの魅力があるんですよね。

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Photo: かみやまたくみ

これがね、とっても使いやすいんです。ワイドな画面にいつでも書き込みができるのですが、「いつでも」が盛った表現じゃないのがすばらしい。

ロック時にSペンを引き抜くと、上の写真に示したような、専用メモ画面が開いて、すぐに書き込めます。

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Image: かみやまたくみ

ロック解除時には、上記のような専用のリングメニューが開いて、そこからメモを作成できます。

また、Sペンは充電を必要としません。「充電し忘れて書きたいときに書けない」ということがないのです。アクセサリー類の充電を忘れがちな自分にはとてもありがたい。

書き味もグッド、有機ELディスプレイ上に引かれる線の滑らかさがそう感じさせるのでしょうか? 筆先が柔らかく感じられ、筆ペンで紙に書いてるみたいな不思議な感触です。違和感はなく、ごく自然に使えます。

なにより、Sペンを使っていると本体のサイズはちょうどいいです。小さいメモ帳に書くときのことを思いだしてもらうとわかりやすいと思うのですが、紙面が狭いと書ける文字も豆粒みたいになってしまいます。Note8のサイズ感は手帳にささっと書き込んでいくときのあの感じによく似ています。手のひらの上で書きやすいように調整された大きさなんでしょうね。

「ブラウジングしながら、メモを取る」なんてことももちろんできます。試しに、Sペンをかざすだけで外国語を翻訳できる機能と画面分割を組み合わせて対訳をしてみました。

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Image: かみやまたくみ

これより小さかったら、こうやって画面分割と組み合わせて活用するのも難しいはず。もっと大きければ、「これならタブレットでいいや」となるんじゃないでしょうか。

Sペンが使いやすいだけに、ふつうに指で操作しにくいのは残念。欧米人向けのサイズなんでしょうか…。

精細感がすばらしいデュアルカメラ

それまでシングルカメラのスマホを使っていたのであれば、その精細さと色鮮やかさに驚かされるはずです。一目見て、綺麗だなって思える写真が撮れますねー。

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Photo: かみやまたくみ

友人の飼っているパグを撮らせてもらったのですが、毛の1本1本、お肉のたるみまできちんと解像されています。被写界深度エフェクト(ボケ)もいい感じ。寄って撮れる状況ではコンデジ殺しなクオリティ。

Note8のカメラで特徴的なのは、色鮮やかな味付け。インスタ映えする調整だと思うのですが、個人的には、誇張しすぎで色味がきつく感じました。

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Photo: かみやまたくみ

上の写真は、相模湾の波うち際から箱根に向かってシャッターを切ったもの。空も海も青色に染まっていますが、実際の天気は曇り気味。肉眼では灰色がかって見えていました。個人的には、もう少し自然なほうが好みです。

値段相応の価値はあり。問題はサイズ感が合うかどうか

動作等は快適で、Note8のスペック面に不満を感じることはなさそうです。一番ネックになるのは、やはりそのサイズ。Sペンに最適化された大きさなため、Sペンを使う頻度がそのままNote8との基本的な相性になります。

スマートフォンで映像コンテンツを観たり、ゲームをする人なら、有機ELディスプレイと液晶ディスプレイとのちがいを実感しやすいはず。個人的には、有機ELディスプレイにはこの価格を納得させるだけのパワーがあると思っていますが…。いずれにせよ、色味が好みに合うかはチェックしておいたほうがいいでしょう。

カメラについては悩ましいところですね。今のところGalaxyシリーズでデュアルカメラが使えるのはNote8だけですが、来年に登場すると思われるGalaxy S9/S9+でも使えるようになると言われています。手書きに興味がないなら、そちらを待つべきでしょうかね。

Image: かみやまたくみ
Source: Galaxy Note8/Samsung

(かみやまたくみ)

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