自分のiPhoneのパフォーマンスがバッテリー劣化によって重くなっていないかチェックする方法&解決策
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自分のiPhoneのパフォーマンスがバッテリー劣化によって重くなっていないかチェックする方法&解決策

訴訟に発展した渦中の問題ですが…。

先日Appleは、旧型のiPhoneで新しいiOSを使用している際に、劣化したリチウム電池への負担を和らげるため、パフォーマンスを意図的に落としていたことを公に認めましたTechCrunchでも説明されていますが、ユーザーはこれまで、意図的なスローダウンは新型に乗り換えさせるための手段だったと考えられてきました。しかし、Appleはそれを、電池の消費を軽減させ、急に携帯がシャットダウンするのを防ぐためだと説明しました。

Appleの説明は一応理にかなっていますが、電力マネージメント機能の内容や、性能低下の理由をユーザーに知らせてこなかったことで、特に今最新のiOSがバグだらけなのもあって、多くのユーザーが大激怒しています。また、ユーザーの携帯の不調が性能低下によるものなのかをどう判断するのか、そしてその解決法など不透明な部分が多いことも事実です。そこで、こちらではあなたのiPhoneが性能低下しているかどうか調べる方法と、その対策を紹介します。

何が起きているのか?

現在非難はAppleに一点集中していますが、電池の劣化という問題を抱えているのはAppleだけではありません。リチウム電池は充電時間が短くコンパクトに出来るという利点がある一方で、発火の可能性や劣化の早さという欠点があります。リチウム以外の電池でも結局何かしら違う欠点があり、新世代の電池が生まれるにはまだ時間がかかると考えられています。CNETによれば、携帯が電池をより消費する新たな方法を次々と生み出す中、1995年から2007年まで、10年以上かけてようやく電池の容量が2倍になり、そこから現在までも30パーセント以下しか成長していないそうです。

Appleによれば、iPhoneの電池は最低でも500回の充放電サイクルに耐えるそうです。これはつまり、1年以上使用されたiPhoneでは、CPUの使用がピークのときに十分な電力を供給できないため、携帯が突然シャットダウンしてしまうということです。それに対するAppleの解決策は、プロセッサのスピードを制限することでした。それによって大きなパフォーマンス低下が生じますが、Appleは突然のクラッシュよりそちらのほうが良いと判断したのです。

解決策はいいとしても、アプローチの仕方が大きく違っていれば、ここまでユーザーからの怒りを買うことはなかったでしょう。Wiredも指摘しているように、Appleは同社のリチウム電池がどこまで持つのかを資料の奥深くに隠しており、パフォーマンスを落としていることもユーザーには知らせませんでした。それだけでなく、ユニボディのデザインを推し進めた結果、電池の交換も難しくしてしまいました。一方、Samsung Galaxy S5の電池交換は、カバーを外して電池を取り出すだけなので10秒以下で済みました。SamsungなどがAppleに続いて個人で交換できなくし始め、自分で交換できるというのが奇妙に見えだしたのはつい最近の話です。

自分のiPhoneの性能が低下しているのか、どうやってチェックする?

もしあなたが自分のiPhoneに不調を感じたら、まずiOSのバージョンをチェックしましょう。iPhone 6、6S、SEでは電力マネジメントはiOS 10.2.1から導入されました。iPhone 7はiOS 11.2からです。あなたのiPhoneがこれらのモデルとiOSのバージョンに該当しているのであれば、性能が低下している可能性があります。

次に、電池の健康状態を調べるアプリを使って、劣化具合を調べます。性能を落とす基準が不透明なので、どれだけ電池が劣化していると機能が発動するのかはハッキリとわかりません。しかし、電池の余命わずかというところまで劣化しているなら、ほぼ間違いなくCPU速度を制限しているでしょう。

Geekbenchが公開しているグラフでは、iPhone 6sをiOS 10.2.0から、電力マネジメントが導入されるiOS 11.2.0にアップデートしたことで、スコアが大きく落ちているのがわかります。Geekbench 4で自分のiPhoneを計測して、6sの場合は2500以下、7の場合は3500以下だと何か問題があるということになります。

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Image: Geekbench
横軸がGeekbench 4でのシングルスコア、縦軸がカーネル密度
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Image: Geekbench

どうやって直す?

劣化した電池を元に戻すのは困難です。唯一の現実的な修理方法は、電池の交換だけです。

電池を交換するには3つの選択肢があります。高いお金を払ってAppleのサポートに頼むか、認可を受けていないサードパーティのリペアショップに頼むか、それとも自分で交換するか、です。

保証期間内であろうがAppleCare+に入っていようが、欠陥が原因と判断されなければAppleは無料で交換しません。電池が劣化するほど長い期間使用していた場合、欠陥とみなされるのは難しいでしょう。Appleに頼めば、最も安全で高品質な修理が望めるでしょうが、郵送でもストアへ持ち運びでも8,800円の大金を支払わねばなりません。

Apple自身の問題なのにそんなお金を払いたくない、という方もいると思います。The Vergeによれば、地元にあるようなリペアショップでも交換を受け付けている場所があり、そこで頼めば40ドル(約4,500円)から70ドル(約8,000円)ほどと、少し安くなるそうです。日本の修理サービスでざっと調べてみても、金額は同じくらいでした(参考1, 2)。

とはいえ、Appleと同じ修理基準(防水接着剤などをケチる場合があるので)の仕事をしてくれるとは限りません。つまり、修理の出来も電池の質も店によって異なるということです。

自分で交換するのは、壊すことなくiPhoneの中身をいじる自信がある人だけにオススメですが、最も安上がりな方法です。Tom's Guideによれば、iPhone 67用は11ドル99セント(約1,360円)、6 Plus7 Plusなら14ドル99セント(約1,700円)で買うことができます。日本のAmazonでも同じくらいの価格です。60ドルの差は非常に大きいのですが、自分で行なうと保証も無効になるし、iPhoneそのものを壊してしまう可能性があることは念頭に置きましょう。



Image: iFixit, Geekbench
Source: Geekbench
Reference: TechCrunch, CNET, Wired(1, 2), ZDNet(1, 2), Apple, The Verge, Tom's Guide

Tom McKay - Gizmodo US[原文
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