作品をまたいだ、小さな伏線が発見されました。
映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に繋がる直前までを描いた、スピン・オフ作品の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。実はこの劇中でポロっとでたセリフが、最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の作中でかなりのウェイトを占める帝国軍の技術に繋がっていることが判明しました。
これらふたつの作品は時代的にかなり離れているものの、「帝国軍はそんな昔から計画していたのか!?」と思わず唸らされてします。
以下ネタバレ注意でどうぞ。
『最後のジェダイ』では物語中盤、残されたレジスタンス一行がハックス将軍の追跡を振り切ろうと、銀河をライトスピードで逃げるシーンがあります。ですが本来、ハイパースペースに入った宇宙船を追跡できることなんて不可能だったはずなのに……帝国軍もまたライトスピードでレジスタンスが辿り着いたすぐ後ろに到着。レジスタンスたちは大変なショックと混乱を受けるのでした。
これは帝国軍が開発した「ハイパースペース・トラッキング」によるもので、これを機にフィンとローズがこのシステムを停止させるべく奔走します。
さかのぼって『ローグ・ワン』では、ジン・アーソとキャシアンとK-2がシタデル・タワーのデータ保管庫に侵入し、ジンの父ゲイレンが残したデス・スターの設計図を探すシーンがありました。そしてジンがモニターから設計図の保管場所を探しながら、「ハイパースペース・トラッキング、ナヴィゲーション・システムス……」と項目を読み上げるカットがあったのです。
Y'ALL pic.twitter.com/tWysfnOzbX
— Des (@kyleauxren) 2017年12月17日
そう、これこそまさに『最後のジェダイ』でレジスタンスたちを苦しめた、あのシステムの機密資料だったわけです。
どうやらこの関連性はたまたまでもお遊びでもなく、考えられて採用されたらしいんですよね。それは12月15日に出版されたパブロ・ヒダルゴの著書、『スター・ウォーズ・ザ・ラスト・ジェダイ・ヴィジュアル・ディクショナリー』でこう書かれています。
次なる技術兵器による恐怖は、ハックス将軍が準備を進めているアクテイヴ・ハイパースペース・トラッキングである。ターキンの指揮により、初期の段階から帝国軍のシンクタンクが極秘に研究していたもので、今これは理論から現実のものとなり、ハックスの技術者たちがシステムを完成させたのだ。
この関連性はイースター・エッグ的な扱いですが、ジン&キャシアンの任務とフィン&ローズの任務がいろいろな点で似ているのも興味深いところ。
作中の時系列では、『ローグ・ワン』がゼロ年代で、『最後のジェダイ』がヤヴァンの戦い後の34-ABY年となっています。この34年間はかなり長い期間ですが、それほど開発が難しかったのか、はたまた帝国軍はほかのことで忙しかったのか? この答えもいつかどこかで描かれるかもしれません。
Image: Marcell Faber / Shutterstock.com
Source: Twitter, WOOKIEEPEDIA
Beth Elderkin - Gizmodo io9[原文]
(岡本玄介)