2017年ギズ編集部が買ったもの:未来的なものが未来に繋がるわけでもない

  • author 尾田和実
2017年ギズ編集部が買ったもの:未来的なものが未来に繋がるわけでもない

ふりかえってみれば、iPhone X、Amazon Echoなど「次の一手」を予見させる新製品に胸踊らされつつ、買ってよかったと思うのは「最先端じゃないけど、きらりと光る個性がある逸品」だったような。いや、どちらも最高であることには変わりないんですけどね。不完全だからこそ、それを超越する魅力を宿したもの。あえて最新スペックに背をむけることによって、成熟へと向かうもの。グッド・プロダクトを突き詰めた果てには、新・旧の技術がミクスチャーされたちょっと風変わりな未来(Odd Future)が待ち受けているんじゃないか。なんてことを「ブレードランナー2049」をみながら考えたりしました。

BlackBerry Passport

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Photo: 尾田和実

今、BlackBerryを最新のツールとしてあげる人はいないと思いますが、インスタグラムを彷彿させる正方形ディスプレイに、プチプチとした打刻感の物理キーボードを組み合わせた「Passport」は、2014年発売のモデルながら時代の一歩先をいっていたのでは。密かにiPhone Xより先に採用されていたホームボタンなしのフリックUI、シャッターを切った前後の写真からベストショットを選べるタイムシフト撮影など、今になってわかる先見性が随所にみられます。

Elektron Digitakt

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Photo: 尾田和実

スウェーデンに本拠地をおくElektron(エレクトロン)はミュージシャン/DJからの支持が高い質実剛健なデジタル機器メーカー。今どき8ボイスという少ない音数の新製品「Digitakt」は、例えばAKAIの最新サンプラーなんかと比較すると驚くほどできることが少ないのですが(笑)、これじゃないとできない音作り、パフォーマンスが確実に存在します。

RIVENDELL clem smith jr.

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Photo: 尾田和実

サンフランシスコ郊外に工房を構えるRIVENDELL BICYCLE WORKSは、"ウールを着て、革サドルに座り、ラグフレームに乗る”という独自の世界観を貫く自転車ブランド。ハードな耐久テストはなんと40年間の使用を想定しています。見てのとおりハイテクではなく、正直いってスピードもでません!(ママチャリといい勝負!?)。しかし、ゆったりとクルージングする感覚が、ピストを散々乗り回した忙しないサイクリング・ライフの後にしっくり来たのです。

DeLonghi icona vintage POP-UP TOASTER CTOV2003J-GR

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Photo: 尾田和実

900Wというハイパワーのせいか、こんなにも焼き上がりが違うんだと感動させられたデロンギのトースター。外はパリッと中はフカフカに仕上がる。バルミューダのトースターも興味津々なのですが、ポップアップにこだわりがありこちらに。場所も取らないし、時間が来たら跳ね上がるパンがいかにも「朝」という感じで今日一日頑張ろう、という気持ちになります。



Photo: 尾田和実

(尾田和実)

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