はやくお迎えしてみたい!
とうとう海外での発売日が2018年2月9日に決定した、Apple(アップル)のスマートスピーカー「HomePod」。残念ながら日本での発売は未定ですが、今のうちにその全貌をまとめます。
1.そもそもHomePodって?

HomePodは、2017年6月開催のWWDCでお披露目されたスマートスピーカー。ライバル製品となる、「Amazon Echo」や「Google Home」から遅ればせながらの発表となりました。
価格は349ドル(約3万8000円)で、2月9日の時点ではアメリカ、イギリス、オーストラリア限定で発売されます。
サイズは高さ172mm×直径142mmで、Echo Plus(235mm)よりも少し背が低いデザイン。重量は2.5kg。カラバリはスペースグレイとホワイトの2色です。
2.なにができるの?
HomePodにはお馴染みのAIアシスタント「Siri」が内蔵されていて、基本的には声で操作します。できることと言えば、Apple Musicを使ったり、メッセージアプリからメッセージを送信したり、ホームアプリに接続したスマートデバイスを操作したりと、スマートスピーカーの基本機能はひと通り押さえられています。
さらに開発キット「SiriKit for HomePod」も公開されており、サードパーティ製のアプリも使えるとのこと。発売日の告知では、「WhatsApp」や「Evernote」「Things」など具体的なアプリ名もあげられており、EchoのAlexaスキルのように今後どんどん追加されていくと思われます。
Appleのデバイスから「AirPlay」機能を利用すれば、普通のワイヤレススピーカーとしても使えます。
3.HomePodの強みは?

HomePodが他のスマートスピーカーと差別化している強みは、音質です。ハードウェアに目を向けると、1つの大型ウーファーに7つのツイーターを内蔵しており、普通のワイヤレススピーカーとしてもハイスペックな仕様。

さらにソフトウェアに目を向けると、HomePodが部屋の大きさや形を学習し、最適な音を鳴らす機能があります。たとえば音を壁にぶつけて反射させ、HomePod一台でステレオ感を実現するなど、ほかにないユニークな特徴があります。
6月のWWDCのキーノートでは、その学習機能をつかった再生モードが紹介されました。以下の通りです。
「アンビエントエネルギー」モード:壁に音をぶつけてステレオ感を演出する。
「ダイレクトエネルギー」モード: 音場を狭めることで、シャープでスピーディな音を鳴らす。
「フルミックス」モード:うえの2つをバランスよく組み合わせる。
これらの処理をつかさどるのが、HomePodに搭載されたA8チップ。これはiPhone 6にも搭載されていたものです。
声を聞き取るマイクは360度に6つ搭載し、ビームフォーミング技術で音楽の再生中でも声を聞き取ります。
また今年中に配信されるソフトウェアアップデートでは複数のHomePodを同期させられるようになり、たとえば複数の部屋においたHomePodを違う部屋から操作したり、2台のHomePodを並べてステレオスピーカーとして使うこともできます。
4.操作方法、接続方法は?


本体上部にはLEDディスプレイと+/-ボタンを搭載しており、声以外にタップでの操作もできます。操作方法は上の通り。
This is how the HomePod setup will look like on an iPhone. pic.twitter.com/SARqsYslL6
— Guilherme Rambo (@_inside) 2017年8月22日
またこちらはiOSのベータ版からリークしている情報ですが、HomePodの設定はiOSの「ホーム」アプリから行ない、ペアリングはAirPodsのように簡単にできるそう(上動画)。噂ではHomePodから発する音でペアリングする、なんて方法もあるそうです。
またHomePodで使われる音も見つかっており、ポロンポロン…とAppleらしい親しみのある音になっています。
5.日本発売はいつ?
残念ですが、現時点では日本での発売時期については全く明らかになっていません。ただし、発売日の告知と同時にドイツやフランスでも今年春に発売することが決まり、徐々に日本にやってくる気配はしています。
早ければ今年の夏や秋になるのでしょうか? Siriはすでに日本語で使えるので、そうは遅くならないとは思っています。
Image: Apple(1, 2, 3)
Source: Apple(1, 2, 3), Twitter, YouTube
(塚本直樹)