これは経済的!
カシオのプリンター「Mofrel(モフレル)」は3Dならぬ2.5Dプリント! 紙に合皮、石、木目、縫い目つきの布までプリントできちゃうんです。

Mofrelで印刷した紙は、普通に印刷して出てきた紙の手触りじゃないんです。コピー用紙(デジタルシート)1枚は約1000円ほどするのですが、普通のコピー用紙とは違ってトランプのような分厚い感じでマイクロパウダーを含んだ層など数層でできています。マイクロパウダーの層に赤外線を照射し、バンプを形成して三次元の表面が作られるとのこと。

Photoshop専用のプラグインを使用して作った白黒のパターン。こんな風に出てきます。

プリントアウトする模様の濃い部分は光を多く吸収するため、小さな炭素の粒子が大きくふくらみ、1番上の層を押しだしてシートの表面に凸凹の型ができあがるという仕組みです。色は一般的なプリンターと同じインクジェットで色づけします。

こちら車の内装、ビニール製のシート…ではなくこれもプリントアウトしたもの。裏を見ると紙がただ貼りつけてあるだけってわかります。カシオはこういった車の内装などへの採用を目指しているんだそう。劣化したら貼り直しが簡単に可能ですからね、すごく経済的!

というわけで、Mofrelプリンター、ほしくなっちゃいましたよね。でも価格は5万ドル(約553万円)。現在はメーカーさんのみに向けた販売だそうです。これから海外や個人にも広まっていきそうですね。

こんな風に赤ちゃんの写真をプリントアウトして、見るだけでなく実際に感触を味わえる写真の時代がくるようです。孫の写真を撮って遠くに住むおじいちゃんとおばあちゃんに送ったら喜ばれそうですね。視覚障害がある方たちにも役立ちそう。
Image: Gizmodo US
Source: Casio Mofarel
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)