さらなるパッチ提供はいつ頃か。
Intel(インテル)製プロセッサで発覚し、さらにIntelの説明によればスマホでおなじみARMアーキテクチャやAMD製プロセッサにも影響を与える脆弱性の「メルトダウン」と「スペクター」。こちらについて、やはりというべきかApple(アップル)は「すべてのMacとiOS製品が影響を受ける」との声明を出しています。しかし、影響はすでに緩和しているとのことで、Apple製品には被害は出ていませんのでご安心を。
さて、メルトダウンとスペクター問題は、プロセッサのアーキテクチャの基本的な設計を原因とするものです。もしハッカーがこの脆弱性をつけば、ユーザーの重要なデータが漏洩する可能性があります。さらにソフトウェア的にこの問題を解決しようとすると、大なり小なりパフォーマンスに影響が出るとされているのです。
Appleはサポートページにて「すべてのMacとiOS製品が影響を受けます、現時点ではユーザーへの被害は報告されていません」とし、さらに「この脆弱性の多くはMacやiOS上の悪意のあるアプリが原因となります。我々は、ソフトウェアを信頼できる公開元やApp Storeからダウンロードすることを推奨します」と発表しています。
なお、Appleはメルトダウンとスペクター問題のいくつかについて、iOS 11.2やmacOS 10.13.2、tvOS 11.2にて問題を緩和しているそうです。さらに今後もiOSやmacOS、tvOS、watch OS、Safariへとパッチをリリースし、脆弱性を塞ぐとしています。
ちなみに、「Apple Watch」はメルトダウンの問題の影響は受けないそうです。
Image: aradaphotography/Shutterstock.com
Source: Apple via The Verge, Bloomberg
(塚本直樹)