過去10年でもっとも素晴らしかった映画トップ10
Image:Gizmodo - io9

過去10年でもっとも素晴らしかった映画トップ10

素晴らしい映画は数え切れないほどありますが、過去10年間に限ってトップ10を選んだらどんなランキングになるでしょうか。 マーベルユニバースは始まったばかりで、『スター・ウォーズ』は主役がレイの続三部作ではなくアナキン・スカイウォーカーの新三部作の話をしていた2008年。そこから今までを振り返って、米Gizmodoのio9記者が映画作品ベスト10を決めてみたようですよ。では、ランキングをお楽しみください。


10位) 『アタック・ザ・ブロック』2011年(原題:Attack the Block)

Video: Sony Pictures Entertainment/YouTube

一言で説明すると「団地の不良 vs エイリアン」の映画。くだらなさ100パーセントのにおいがしてきますが、いざ観てみるとそんなこともなく、物語が進むにつれて、どうしようもないバカ不良が愛しくなり目尻が熱くなってきます(熱血な人なら、心にささくれができていそうな少年少女を見つけてハグしたくなるかも)。

主演は今をときめくジョン・ボイエガ(最新作『パシフィック・リム:アップライジング』が楽しみ)。数々のコメディ映画を成功させてきたエドガー・ライトが製作総指揮で参加しています。

おそらく何年たっても色あせることなく「先入観なしにとりあえず見て。絶対に面白いから」と口コミで愛され続けるタイトルになるはず。

9位)『猿の惑星: 新世紀』2014年(原題:Dawn of the Planet of the Apes)

Video: War For The Planet of the Apes/YouTube

冒頭10分のシーザー率いるサルたちがどのようにコミュニティを作り生活しているかを見せたシーンには引き込まれました。

ライラの冒険」のフィリップ・プルマン氏が「彼らは人類ではないが、人間だ」という言葉を使ってサルを表現していましたが、まさにそのとおりだと思いました。

8位)『ぼくのエリ 200歳の少女』2008年(原題:Let the Right One In)

Video: Magnolia Pictures & Magnet Releasing/YouTube

ラストの、少年がプールで溺死させられそうになるところを、バンパイアのエリが助けるシーン。あれは芸術的としかいいようがありませんでした。ネタバレになってしまうので詳しい描写は控えますが、見せないことがあんなに美しく残酷だとは。

息子を持つわたし個人としては、いじめっ子がコテンパン(どころの話ではない)にされるところはスカッとしました。イジメだめ、絶対。

7位)『ダークナイト』2008年(原題:The Dark Knight)

Video: Movieclips Trailer Vault/YouTube

この作品の冒頭10分は「街を破壊するほどの爆発とコラテラル・ダメージがなくともヒーロー映画のオープニングは務まる」ことを証明してくれました。

キャラクターの残酷さ、狡猾さ、知名度諸々、観客が頭に入れておくべきことや世界観を全て盛り込んでいます。道化師のマスクをつけた強盗団がひとり減り、ふたり減り、最後にジョーカーがドラマティックに姿を表した時には手を叩きたい気分になりました。

6位)『ディストピア パンドラの少女』2016年(原題:The Girl With All the Gifts)

Video: Movieclips Trailers/YouTube

単なるゾンビパニックではなく、高い知能を持つゾンビと人間のミックスの少女が人類の希望となる、ちょっと変わったホラー映画(多分ホラーのカテゴリー)。

最近は奇をてらった映画が多く、むしろ80年代までの分かりやすく観客も終わりが予想しやすい作品のほうが少なくなってきた印象です。エンディングで観客に問題提起するような作品も多く見られます。

『ディストピア』もそんな映画のひとつ。ネタバレになるので書きませんが、このエンディングはコーヒーでも飲みながらじっくりと考え、語り合いたくなるような内容でした。

5位)『エクス・マキナ』2014年(原題:Ex Machina)

Video: Movieclips Trailers/YouTube

AIのチューリング・テストを描いたSF。AIと人間の激しい戦いを映像化したのが『ターミネーター』なら、本作はAIと人間の静かな戦い、と言えるかも。エンディングの先に人類の明るい未来があるのか……考えると不安になります。 ちなみに、この映画の天才プログラマ社長、ネイソンを演じた俳優は映画『スター・ウォーズ』シリーズのポー・ダメロン役のオスカー・アイザックだって知っていました? あまりにも顔が違いすぎて、まったく気づきませんでした。

4位)『ワンダー・ウーマン』2017年(原題:Wonder Woman)

Video: Warner Bros. Pictures/YouTube

この作品が女性にもたらした影響は大きいでしょう。「あんな際どい格好をさせるなんてフェミニズムではない」と議論になりましたが、女性の目から見れば(戦うのに露出するのは防御的にマイナスではあるにせよ)、「これはこれで女性が求めている強い女性像」だったと思います。強い女性=洒落っ気を捨ててがむしゃらにならないといけない、でもありませんし、それを誰に強制されるべきでもないと思います。

私個人として『ワンダー・ウーマン』はジェンダー関わらず作品として格好良く、面白いと思いました。苦境に耐えつつひたすら待っていればいつの日か幸せになれるプリンセスものばかりに囲まれている、またそういった女性像を押しつけられている女の子や女性に勇気を与えてくれると思います。各家庭に1本、そんな映画です。

3位)『メッセージ』2016年(原題:Arrival)

Video: Sony Pictures Entertainment/YouTube

エイリアンとのファーストコンタクトを描いた作品であることばかりがクローズアップされますが、私はひとりの親として「未来の自分の子供が親よりも早く死んでしまうことをわかっていながら、その子どもを産み育てようと決心した女性」というこれ以上ない悲惨な設定に、鑑賞後、幾度となく涙しました。

『ワンダー・ウーマン』のダイアナが強い女性なら、『メッセージ』のルイーズは鋼の心臓を持つ女だと思います。

2位)『ローガン』2017年(原題:Logan)

Video: 20th Century Fox/YouTube

『ローガン』を見るまで、ヒーローの老老介護なんて考えたこともありませんでした。ここまでヒーローを身近に感じ、心にズシリと重いものを落とした作品があったでしょうか。

ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリン最後の作品にして、シリーズすべてのクオリティをワンランクあげた『ローガン』はここ10年だけでなく、この先10年もトップ10入りすると思います。

1位)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』2015年(原題:Mad Max: Fury Road)

Video: Movieclips Trailers/YouTube

さてさて、栄えあるナンバーワンは、予想を裏切る映像を見せてくれたジョージ・ミラー監督による『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。本作の製作アナウンスがあったとき「いまさらマッドマックスか」と思っていた人は多いのでは? ジョージ・ミラー監督の狂気も年齢とともに減ってきているのでは、という懸念もありました。

しかしそれがまったくの杞憂に終わったのはご存知の通り。『ベイブ』シリーズや『ハッピー・フィート』シリーズの環境と動物愛に溢れた監督の姿はどこに!?

画面いっぱいに繰り広げられるカーチェイス。コテコテのデザインにヒューマンドラマ、そして何よりファイアギター!! なにが本当のジョージ・ミラー監督の姿なのか混乱したものです。

まちがいなく永遠に語り継がれる作品といえるでしょう。


Image: Gizmodo io9
Source: YouTube(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10), Wikipedia(1, 2, 3
io9 Staff - Gizmodo io9[原文

中川真知子

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