便利なガジェットが世に出るたびに、ますます需要が高まるのがポータブルバッテリーです。今のご時世、予備のバッテリーはあり過ぎて困るということはありません。そんな中でバッテリーメーカーのDuracellが今年のCESで「これで文句ないでしょ」とばかりに発表した巨大バッテリーが痛快です。

停電時も自宅の基本的な家電は動かせてしまう660Whというパワー。とはいえこの約6万円のバッテリーを使うとしたら、自宅の冷蔵庫を稼働させるというよりは大自然ど真ん中なキャンプ上でスマートフォンやタブレットを充電しまくる、というのが本来の目的でしょうか。
USBポートと標準ACアウトレットを備えており、それぞれが別々の遮断器によって保護されています。iPhone Xであればバッテリーがゼロの状態から48回、フル充電が可能というパワフルさです。
ACアウトレットに差し込めばバッテリー自体をフルに充電するのに10時間がかかるとのこと。しかし昔ながらの鉛蓄電池なので充電を完全にゼロにしてしまうことは避けたほうが賢明です。完全に空になってしまうとその後の性能に影響が出ることが予想されます。また非常に重たい、というデメリットも鉛蓄電池は持っています。

対策として、AC電源による充電以外にもソーラーパネルを接続するポートも備えています。また車のボンネットの中で見たことがある、充電用の2つのコネクターもあります。AC電源が身近にない状態でどうしても充電が必要になれば、車のバッテリーとつなげて充電することもできるわけですね。皮肉にもCES自体が停電の被害にあったわけですが、電力不足はいつどんな場面で襲ってくるかわからないもの。キャンプ以外にもいろいろな活躍の場面がありそうです。
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)