ひっくり返して使えば誤魔化せそうな気もしますけど。
CES 2018で発表された、Dellの15インチノートPCを米GizmodoのSam Rutherford記者がハンズオンしています。Radeon Vega M GPU搭載でこれだけのギミックというのはテンション上がりますねぇ。
先週、リデザインされた超軽量フラッグシップノートPC「Dell XPS 13」を発表してCES 2018の口火を切ったDell。しかし、XPS 13だけがDellが発表したプレミアム製品ではなく、いくつかの点では、XPS 13はもっともエキサイティングなプロダクトではありません。2-in-1ノートPC「Dell XPS 15」もお披露目されたのですから。
前モデルのXPS 15に360度可動するヒンジを加えたDellは、「今まで作り出した中で、もっとも小さく、薄く、パワフルな15インチ2-in-1 PC」と呼ぶ製品を作り上げました。自信満々に断言していますが、少しの間XPS 15に触れた今は、的外れではないと感じます。

CPUは最新のIntel第8世代、microSDスロットを搭載し、AdobeのRGBカラースペクトラムを100%カバーする4Kタッチスクリーンが使えます。CPUにはAMDが最近発表したRX Vega M GPUが内蔵されていることも踏まえれば、DellがAppleの15インチ版MacBook Proを打ち倒そうとしているのは明らかです。
XPS 15の厚みは0.62インチ、0.59インチのMacBook Pro(15インチ)よりもわずかに厚く、0.9インチのSurface Book 2(15インチ)よりも薄くなっています。そして、MacBookとはちがい、XPS 15には筆圧感知4096段階のスタイラスが付属します。

しかし、XPS 15最大のアドバンテージは、磁気浮上キーボードです。短時間しか触れていませんが、XPS 13よりも気持ちよくタイピングできました。硬くてストロークが超浅い最近のMacBookとは比較にならない心地良さです。

XPS 15にはたくさんのポートがあり、USB-Cポートを4つ(うち2つはThurderbolt 3をサポート)搭載。バッテリー容量は75 WHrで、Dellが言うには15時間もつとのこと。

こうしたスペックによって、Dellは理想的なオールラウンダーを生み出すことに限りなく近づいているように見えます。さまざまな働き方に対応できる柔軟性を持ち、動画編集どころか出先でゲームをするのにさえ十分なグラフィック性能を備え、筐体は薄く軽量で、持ち歩くのも苦になりません。

そうは言っても、ひとつだけ妥協しなければならない点があり、それにはもうひどくイラつかされました。DellのInfinity Edgeディスプレイ上部には、ウェブカメラを配置するだけのスペースがありません。そのため、新しいXPS 13同様に、XPS 15でも2基のウェブカメラはディスプレイ下部に配置されているのです。これは、XPS 15の向こう側にいるビデオチャット相手は、あなたのアゴの下を見上げるハメになるということを意味します。あまりいい眺めとは言えませんから、パーフェクトなノートPCにはふさわしくないんじゃないかと思いますね。
また、トップエンドモデルのSurface Book 2に搭載されたNVIDIA GTX 1060は、わずかにではありますが性能面でAMD RX Vega M GPUをしのいでいるように感じました。ま、フルスペックのSurface Book 2の馬鹿げた値段を思い出してしまうんですけども。

XPS 15は今春に発売される予定です。15インチのフルHDタッチディスプレイ、CPUはIntel i5、メモリは8GB、ストレージは128GB、グラフィックメモリ4GBのRadeon RX Vega M GPUという構成で、価格は1300ドルからです。
Image: Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(かみやまたくみ)