ノートパソコンにもぜひ。
GoogleがイギリスのRedux社を買収したそうなんですが、どうやらその目的は同社が保有する178もの特許とその開発者たちのようです。Boombergが報じました。
Redux社が開発していた技術は大きく分けて2つの機能があったようです。1つは画面自体を振動させることで、画面そのものをスピーカーにしてしまうというもの。昨年のCESでSonyがBRAVIA「XBR-A1E」も同じような技術を搭載していましたね。もう1つがスマホの振動(バイブレーター・アクチュエーター)を細かくコントロールすることで、指先に擬似的に(ボタンなどの)物理的な感覚をあたえるというもの。こちらはiPhoneのTaptic Engineに似ています。そして、Redux社はこれらを1つのソリューションで実現しているようです。
Redux tech turns the screen into a speaker, and a haptic surface. Trying it out here. The sound is actually coming from the screen. pic.twitter.com/VPAi6TzKk9
— Stan Schroeder (@franticnews) 2017年2月28日
Redux社が去年の4月にツイートした際は、同技術をこう説明していました:
スマホデザインの「統合化」はいくつかの物理的な制限によるものです。マイクロスピーカーなどの部品サイズや、イヤピースに合わせて前面ガラスを切り抜かなければならないこと。そして、ボタンの実用的な配置パターンが限られていることです。
Reduxの「bending wave」技術はこれらの制限を克服し、デザインの新たな可能性を開きます— 外観からUIまで。
要は複数の部品を統合することで、スマホのスペースを有効活用できますよと。
同技術を採用することで空いたスペースは他の部品に割くことができるので、たとえばバッテリーの容量を増やせるとのこと。さらに、近年進むベゼルレス化は「全面画面」に、防水は「完全防水」にまで昇華できると考えているようです。
今回の買収は、GoogleのスマホブランドであるPixelシリーズに、いずれそのような技術が搭載されることを示唆しています。今年発売のPixelに間に合うかはわかりませんが、来年には全面画面のスマホが拝めそうですね。ディスプレイ下に指紋センサーを埋め込む技術も採用してほしいなぁ。
Image: Shutterstock
Source: Bloomberg, Redux
(西谷茂リチャード)