アンチ林檎なSam Rutherfordがお送りします。
CES 2018で発表されたHPの新型ノートPCを米Gizmodoがさっそくハンズオンしてました。AMDのGPUを組み込んだ8世代型Intel CPUを使えるうえに、筐体もすっきりと美しくまとまっていますね!
最新のMacBook Proはユーザーが本当に欲している機能を実現できませんでした。そして、ライバルメーカーたちはその弱点を理解したのです。
HPの新型ノートPC「HP Spectre x360 15」(以下Spectre)のような製品は、柔軟性でもパフォーマンスでもより優れていて、アダプターフリーの生活を提供してくれます。過剰な数のUSB-Cポートや注目を集めるためだけのTouchBarではなくてね。PCとともにある生活にユーザーたちを引き戻そうとしているんです。
Spectreの価格は1370ドル(約15万円)から。15インチのこの2-in-1 PCは、4K解像度のタッチスクリーンを備え、スタイラスが付属。ヒンジは360度可動します。Windows Hello対応のウェブカメラもあり。ポートはThunderbolt 3にも対応できるUSB-Cと、Thurderbolt 3がひとつずつで、HDMI端子までも備えています。アダプター類は必要なく、好きな周辺機器を使えるってわけです。

それに加えて、ユーザーはCPUにIntel Core i7-8705Gを選べます。「8705G」のGは、AMDとコラボレーションした新チップという意味。このCPUを選ぶなら、Radeon RX Vega MというGPUがくっついてくるってことです(グラフィックメモリは4GB)。CPUの面でもGPUの面でも、Spectreは15インチのMacBook Proのまるまる1世代先を行っているのです。しかも、Radeon 555を搭載した15インチのMacBook Proは2400ドル(税別22万800円)ですから、Spectreを選べば節約できる額もかなりのものです。

Spectreは側面に指紋リーダーを備えており、スピーカーはBang & Olfusen製のものが4基。HPの公称では、USB-C高速充電に対応していて、30分でバッテリーゼロの状態から50%まで充電可能。稼働時間は13.5時間。この主張が正しいかは、Spectreが届いたら確かめてみるつもりです。

Spectreのウェブカメラは上部にあります。ディスプレイ下部にあるDell XPS 13とはちがいますね。
納得できないのは、HPがSpectreのカラーを「ダークアッシュシルバー」と呼び続けていることですね。どう見たってチャコール(木炭色)じゃないか!

迷走を続けるAppleの製品で、Spectreと同じくらいの機能を手に入れようとしたら、同程度のスペックを得るためにMacBook Proを、タッチパネルとクリエイティブの専門家にとって重要なスタイラスを手に入れるためにはiPad Proを買わねばならないでしょう。しかも、その両方をそろえたところで、MacBookとiPadの間を行ったり来たりするハメになります。

iOSアプリとmacOSアプリの統合が進められているという噂を信じて、クパチーノの人々がすでにこの問題をクリアしているほうに賭けることもできますね。でも、彼らが時間をかけるようなら、他社に追いつくためのプロセスがあまりにもしんどいんでしょう。
とりわけSpectreに追いつくのは厳しいはず。なにせ発売日はこの春、3月18日(米国)なんですから。
Image: Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(かみやまたくみ)