は、はやめの機能実装を…。
世界だけでなく日本でも始まった、Apple(アップル)によるiPhoneのバッテリー交換プログラム。性能劣化したバッテリーによるiPhone低下を原因とするこの現象ですが、AppleでCEOを務めるティム・クック氏は「iPhoneの性能低下はiOSの次期アップデートでオフにできる」と発言しているんです。
実は以前、AppleはiOSに「バッテリー状態をわかりやすく表示する機能」を追加すると表明しています。ABCニュースのインタビューでクック氏は、来月リリースされるiOSの開発者向けベータ版にこれらの性能低下のオフ機能とバッテリー状態の表示機能が追加されるとしています。もちろん、正式版のiOSにも機能が追加されることでしょう。動画の4分30秒過ぎから、クック氏の発言を確認することができます。
ただし、性能低下のオフ機能をオンにするとCPUとGPUのフル性能が発揮できるかわりに、不意のシャットダウンの可能性が生じるのでおすすめはしないんだそうです。もともとこの性能調整は不意のシャットダウンを防ぐために実装された機能なので、問題が発生するのは仕方ないのかもしれません。
iPhoneの性能低下問題はiOS 11.2とiPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone 7/7 Plus、iPhone SEで発生しています。これらの端末の場合、保証期間内なら無料で、保証期間外であっても3,200円(税別)でバッテリー交換ができますが、アップデートを試してからでも遅くないのかもしれませんね。
性能低下を解決する代わりに不用意なシャットダウンが増えれば、またユーザーからなにか言われるのではないか…という心配もありますが、今後のAppleの誠実な対応に期待しましょう。
Image: Shutterstock
Source: ABCニュース via 9to5Mac
(塚本直樹)