Bluetoothイヤフォンがもっと便利に! Qualcomm自慢の新チップはバッテリー持ち3倍

  • author 塚本 紺
Bluetoothイヤフォンがもっと便利に! Qualcomm自慢の新チップはバッテリー持ち3倍
イメージ画像: Qualcomm

Appleがイヤホンジャックを廃止したことで一気に盛り上がったワイヤレスヘッドホン市場ですが、大きく2つの問題点を抱えています。

ひとつは様々な電波が飛び交っている場所ではBluetoothの通信が途切れてしまうことがあるという点。もうひとつは、一度の充電で使い続けることができるバッテリー性能がまだ短いことです。しかし、Qualcommが新しく発表したチップはその両方を解決してくれるかもしれません。

米Gizmodoの取材に対して「これはヒアラブル分野における大きな進歩です」と語ってくれたのはQualcommのボイス・音楽ビジネス部門のゼネラルマネージャーでありシニア・バイスプレジデントであるAnthony Murray氏です。

Murray氏によると、新しいQCC5100 低エネルギーBluetooth SoC(システム・オン・チップ)は電力消費量をなんと65%も削減するとのこと。これによって前モデルのSoCに比べると再生時間を3倍に伸ばすことができるそうです。なんてこった、です。送受信の性能も大きく改善され、満員電車に乗っている時や、人でごった返した空港を歩いている時に音が途切れるという悩みも軽減されるとのことです。

チップは2016年に発表されたBluetooth 5をサポートしています。Bluetooth 5はサムスンGalaxy S8やiPhone Xなど最近出たデバイスにようやく搭載され始めたバージョンです。これらの改善点以外にも、この極小のチップはQualcommのそれまでの2倍の処理能力を持っているそうです。Jabra Sport EliteやBose Free Sportといった人気のヘッドフォンに搭載されてきたことを考えると、今後この新しいチップを搭載するヘッドフォンはノイズキャンセリングなどの性能を上げ、さらに満足いくさせることが予想されます。

さらに例として挙げられている機能も魅力的です。駅や空港におけるアナウンスを検知すると、聴いている音楽をソフトな音質に変えて、アナウンスを聴き取りやすくする、といったことも可能になるとか。確かに電車や混雑した場所でアナウンスがいきなり流れて「いま何て言ってた?」と混乱することがありますよね。

「今後の必須性能になると我々は予想している」とMurray氏も自信満々です。現時点ではQCC5100を搭載すると発表したイヤホン・ヘッドフォンメーカーはありませんが、複数の大手メーカーと話し合っているところだとQualcommは言います。

前バージョンのSoCが人気のヘッドフォン製品に軒並み使われていることを考えると、QCC5100もすぐに大手メーカーで採用されるんじゃないでしょうか。


Image by Qualcomm
Alex Cranz - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)

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