『 スター・ウォーズ』シリーズのロボットトイはこれでおしまい?
BB-8のロボットトイが発売された当時、それはまさにテクノロジーと玩具の最高の組み合わせのようでした。実際、ポー・ダメロンの愛くるしいアストロメク・ドロイドBB-8はSphero社が誇る遠隔操作のロボティクスを用いることで現実になりましたから。その出来のよさは、同社のテクノロジーがこのドロイドのインスピレーションだったんじゃないかと思われたほどでした。それから『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開され、記録的な興行収入とともに同社のBB-8ロボットトイは2015年最大のヒット商品になったのです。
しかしそれから数年後、Sphero社にとって2017年のホリデーシーズンは芳しくなかったようです
Sphero社の広報はTechCrunchに対し、「我が社はまだ若い企業ですが、弊社の事業の中で輝き続けるのは教育の分野でやっていることなんです。これでそのビジョンに集中できます」と語っていました。しかし、今回のリストラがBB-8のようなスター・ウォーズ玩具にどう影響するのかは不明のままです。
興味深いのは、その広報が「(教育分野は)我々が実際に所有できるものです。我々が良い結果を出すのは、スタートから市場開拓まで、その100%を所有できる経験においてです」とも語っていた点です。
この発言は、外野からは完璧に見えたディズニーとのパートナーシップ(ディズニーは2014年の育成プログラムにSphero社を参加させました)にもかかわらず、大量のディズニー製品を作り出すためSphero社にかかった負担は手に負えないほどだったのかもしれないと示唆しているのでしょうか。
昨年、Sphero社は『カーズ/クロスロード』に合わせて日本価格4万1450円のライトニング・マックィーンのラジコン、おしゃべりするスパイダーマンのオモチャ(日本価格2万1470円)、さらにスター・ウォーズのロボットトイでは帝国のドロイドBB-9EとR2-Q5を発売したばかりです。
さらに米GizmodoがSphero社に問い合わせたところ、今回のリストラが製品の今後に及ぼす影響について詳細を知ることができました。
手短に言えばBB-8のロボットトイのような既存の製品はなくならず、販売され続けます。しかしこのシフトチェンジでSphero社は今後、SPRK+キットのような教育的でクリエイティブな自社製品に重きを置くことに注力したいとのこと。
まだ『 スター・ウォーズ/エピソード9 』の公開が来年に控えていますから、今回の方向転換がスター・ウォーズ玩具へに及ぼす影響についても早く知りたいですね。
Image: YouTube
Source: Starwars.wikia, TechCrunch, Sphero
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(たもり)