映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の絵画のように荘厳なシーンに使われた新技術。光源が秒速3kmで移動していた
Image: © 2017 Marvel

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の絵画のように荘厳なシーンに使われた新技術。光源が秒速3kmで移動していた

息をのむ美しいVFXにはそんな秘密が!?

マーベル・スタジオの映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』にて、ソーが辿り着いた惑星サカールで出会った賞金稼ぎのヴァルキリー。彼女はソーの姉である死の女神、ヘラと再び対峙することを恐れ、ソーとともにアスガルドに戻ることを拒み続けていました。

ところが、ロキが呼び起こさせた記憶(回想シーン)によって、どうしてヴァルキリーがヘラを避けるのかについての真相がザックリわかるようになっています。

劇中ではたった40秒のシーンですが、そこには壮大な神々の戦いの様子がスローモーションで描かれてます。

これはフルCGではなく、役者がちゃんと演技をしています。撮影したニューヨークのスタジオ、Satellite Labでは、何十人ものスタッフが何千時間もかけてこの場面を作り込んだとのこと。

さらに、タイカ・ワイティティ監督が、撮影時に使われた業界初の新技術「DynamicLight」をチラ見せしてくれましたよ。こちらはテスト時の映像です。

男性がジャンプしているあいだ、映像時間が超スローになっていますよね。コントラストの強い光と影が超高速で回転しているのがわかります。絵画や写真の世界でもそうですが、光と影が強いほどドラマティックで印象の強いシーンになるんですね。ただ、映像作品は動いているので、光源を高速で移動させることによって別次元のドラマティックさを演出しているわけです。

彼らはハイスピードカメラを使いつつ、カメラと光源を秒速3kmで動かす技術を確立。それにより、あたかも止まっているような画面のなかで視点と光だけが動いているような映像を撮ることができるようになりました。

これらを踏まえ、もう一度ヴァルキリーのシーンを見てみると……「すごく劇的だけど、どうなってるの?」という漠然とした疑問もスッキリ解決できます。

仕組みがわかるとすごく革命的な新技術。今後はそのほかの映画でも、似たような特殊効果が流行するかもしません。映画好きは憶えておきましょう!


Image: Image: © 2017 Marvel
Source: Twitter, Satellite Lab, Heroic Hollywood
Charles Pulliam-Moore - Gizmodo io9[原文

岡本玄介

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