ニューラル・ネットワークの力です。
Twitterに写真をアップロードするとタイムラインには小さくクロップされた画像が表示されますが、その位置がどうも被写体からずれているってこと、ありましたよね? そんな問題に対処すべく、Twitter社は最適な位置で画像を自動クロップする技術を開発し、すでに利用を開始しています。
実はこれまでも顔認識システムでのクロップをおこなっていたTwitterですが、顔の検出には誤認識も生じますし、そもそも顔が含まれていない写真も多いですよね。なおこれまでは、顔が含まれていない写真では単純に画像の中央をクロップしていたそうです。
そこでTwitter社はユーザーがどの場所を見ているのかという学術研究をもとに、顔やテキスト、動物だけでなくコントラストが高い部分を判別。そしてそのデータを利用してニューラル・ネットワークを訓練し、画像をどの位置でクロップするのが適切なのかを判断するシステムを作り上げたのです。
このアップデートはデスクトップ版、iOS版、Android版のTwitterユーザーに現在ロールアウト中となっており、今後すべてのユーザーが利用できるようになります。そう遠くない将来、Twitterのタイムラインはもっと華やかで見栄えのするものになりそうです。
(塚本直樹)