意外と一般ユーザーにも優しい?
発売されたばかりの「iMac Pro」がいつものようにiFixitによって分解レポートされているわけですが、その過程で興味深い事実が判明しました。なんと、CPUやRAM(メモリ)、そしてSSDのユーザー交換が可能なようです。もちろん、それには本体をガッツリと分解する必要があるのですが…。
Apple(アップル)が12年前にIntelベースのアーキテクチャに移行して以来、マシンのアップグレードが難しいのは常識でした。特にラップトップ製品では、RAMやハードドライブ、プロセッサーのアップグレードの手段は、買い換えるのが一般的だったのです。また本体が薄くなりデザイン性が高まるとともに、その傾向は強まっていきました。
しかしiMac Proでは容易ではないものの、Intel(インテル)の「Xeon W-2140B」プロセッサがマザーボードにはんだ付けされておらず、LGA2066ソケットに対応したプロセッサを用意すれば、理論的にはアップグレードが可能です。LGA2066ソケットは2017年6月に導入されたため、今後も引き続き利用されるでしょうし、数年後にアップグレードしたくなった時にも安心ですね。
またハードドライブのアップグレードが可能なことも、嬉しいサプライズでしょう。近年AppleはSSDを基板に実装することが多かったのですが、なにか心変わりがあったのかもしれません。
そして分解レポートの結果、RAMのアップグレードも可能だと判明したのですが、以前の27インチのiMacと比べるとその難易度は断然向上しています。なにせ、RAMにアクセスするにはiMac Proをほぼ完全に分解する必要があるのです。それでも、5,000ドル(約56万円)のマシンがアップグレードできるという事実はありがたいですね。またApple関連製品を取り扱っているOWCは、iMac ProのRAMアップグレードプログラムを今後用意するとしています。でも、一番無難なのは購入時に十分なRAMを搭載することで間違いないでしょう。
Image: Alex Cranz / Gizmodo
Source: iFixit, OWC
Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)