せんせー、AIってなに?

  • author 西谷茂リチャード
  • 編集部
せんせー、AIってなに?
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おっ、いい質問だね。

みんな注目! 今アランくんからAI・人工知能ってなに?っていう質問を受けたんだけど、 これはとても大事な話だからみんなに聞いて欲しい。

まずAIを一言で表すと、「人の持っているような頭の良さをコンピューターで再現する技術」なんだ。もちろん他にもいろいろな表し方があって、いろいろな方法で実現されようとしているけど、今イチバン話題になっているのは「人の頭の良さをマネる」方法だね。

ここまでで質問ある人いるかな〜?

人の頭の良さってなに?

ナイスクエスチョン! ただ残念なことに、人の頭の良さ、脳ミソの仕組み、といったことはまだまだ解明されてない部分が多いんだ。脳はとても複雑だからね…。でも分かっていることもあって、それはパターンを見分ける能力が頭の良さの元にあるということ!

たとえばみんな、フルーツバスケットの中からオレンジを見分けるときどうしてる? 多分色や柄、形や大きさといった特徴を知らぬ間に活用することで、「これはオレンジ」って識別していると思う。でもそれができるのは、みんなが「オレンジはこういうもの」っていうオレンジの特徴のパターンを知っているからなんだ。

だからAIに同じことをさせたければ、同じようにAIにオレンジの特徴のパターンを教えなきゃいけない。でもこの作業が人にとってはすごく難しくて、長らくAIの発展が停滞させていたんだ。ところが最近、この作業が機械学習という方法でこれまでと比べ物にならないくらい楽になった。それはもう、オレンジの特徴を教えたければ、オレンジの画像をいっぱい見せればいいだけ、といった感じにね。ちょっと赤ちゃんに教える時と似てるかな?

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AIって今なにができるの?

んー、難しい質問だね…。

AIにもいろいろな形があるから一概には言えないけど、すごくまとめて言えばひとつのAIはひとつのことにおいて人間並みかそれ以上のことができるよ。たとえばさっきのオレンジを見分けるAIも、十分にパターンを学習していれば「オレンジを見分ける」能力だけなら人間並みかそれ以上になるんだ。

でも逆に考えると、これは今のAIの弱点ともいえるね。なにせひとつのAIに教えられるパターンには数の限りがあるっていうことだから…。オレンジを見分けるAIはオレンジしか見分けられないし、囲碁のAIは囲碁しか出来ないんだ。でも最近のAIはいくつかのパターンが覚えられるみたいだよ。

詳しい例はギズモードのAI特集、「みんなのAI」で読んでみてね〜。

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AIって本当に大事なの?

うん、とっても大事だよ。AIはこれからの人類の発展には欠かせない技術なんだ。でもその前に、そもそもなんで人類は発展できたと思う?

うん、そう、そうだね。いろいろな理由があるよね。でも、それらは全部「人任せ」ができるようになったから、っていう説明ができるんだ。ちょっと分かりづらいかな? これから先生が一番分かりやすい農業の例で説明してみるから、みんなも自分の思いついたことをこの例に当てはめて考えてみてね。

まず人が生きるためには、食べ物は絶対に必要だよね。だから、ひと1人が作れる食べ物の量が1人分だった時代は、全員がそれぞれの食べ物の生産に忙しくて他のことに手が回らなかったんだ。でも、農業が発明されて農家1人が2人分の食べ物を作られるようになったとき、人口の半分が他のことに集中できるようになったんだ

そうやって農業以外のこと、たとえば教育業や医療業に集中できる人が増えたことで、人類は発展できたんだよ。ちなみに、農家も逆に教育や医療を「人任せ」できているから、みんなが得しているよね。

で、これに味をしめた人類は水路を作って水くみを自動化させたり、牛やトラクターを使って土の耕し方を効率化させたりと、どんどん人を農業から開放し始めたんだ。それが今となっては1人の農家が155人分の食べ物を作ってくれているらしいよ。だからこそ先生は先生がやれていて、みんなも今勉強して将来好きな職業につけるんだ。農業が食べ物の生産を「人任せ」できるようにしたことの大事さは、伝わったかな?

AIが大事な理由は、今まで自動化・効率化ができなかったことをAIが可能にしてくれるからなんだ。そうして「人任せ」ができるようになることが増えれば、人類の発展も加速すると見られているからね。これから「AI任せ」を活用した「人任せ」がどんどん広まりそうだね。

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これからどうなるの?

よし、これも農業の例でいってみよう!

さっき人類は土の耕し方をトラクターで効率化したって言ったけど、今はまだそれを運転している農家の人がいるよね。でも最近はAIの自動運転技術が発達してきているから、これもいずれ自動化されると考えられているよ。しかも、トラクターには様々な機能をもたせることができるから、田植えも収穫も自動化できるんだとか!

この調子で農業が発展していけば「農家」はこれから農場という「システムの管理者」になりそうだね。

しかも、この展開はあらゆる業界で起き始めていて、あらゆるAIが人々の仕事を楽にしていくみたいだよ。でも、そのせいで仕事を失う人も出て来て、逆に新しいカタチの仕事も生まれてくるだろうね。たとえば、紙芝居屋さんはもう見かけないけど、YouTuberっていう仕事はここ数年で生まれた仕事のカタチ。そうやって、AIはみんなの生き方を大きく変えていくんだ

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どうすればいいの?

核心の質問だね。でも、これに関しては先生からは答えられないんだ。みんながそれぞれ決めなきゃいけないからね。だからそのためにもまず、みんなにはAIの今の姿を知ってもらいたい。ちょうど今ギズモードが「みんなのAI特集」をやっているから、そこからスタートしてみるのがいいと思うよ!

あとは、みんながどう生きたいか、そしてAIにどうあって欲しいかを考える番だよ。


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Source: The Gazette

(西谷茂リチャード)

いつかの未来じゃなく2018年のいま、AIが私たちに何をしてくれているのか、いまのAIを見てみましょう。

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