カスタムチップがホームスピーカーの新たなトレンドになるか?
最近多くの企業が独自の「カスタムチップ」を手がけるケースが増えてきました。Apple(アップル)には「A11 Bionic」というチップがあり、Google(グーグル)にも「TPU(Tensor Procesing Unit)」や「Pixel Visual Core」があります。ものこそ違えど、共通しているのは機械学習タスクに最適化されたAIチップだということ。特定の処理スピードがかなり早くなるというわけですね。
そしてどうやら、あのAmazon(アマゾン)もようやくAIカスタムチップの開発に着手していることが明らかになりました。techno buffaloによると、このチップはAlexaの言語能力を底上げするチップのようで、これによりAlexa搭載スピーカーの反応スピードがさらに早くなるみたいです。確かに、Amazonは2015年に半導体メーカーのAnnapupurana Labsを買収していましたから、この辺りの技術力が使われることになるのかもしれませんね。
現状、Alexaに送るコマンドはすべてクラウド上に転送され、そこから適切な情報を引っ張ってユーザーに回答していますが、このプロセスには多少時間がかかります。もちろんこの仕様自体はなくならないんですが、AIチップが搭載されることで、簡単な質問などはクラウドを介さず即座に答えてくれるようになることが期待できるんだとか。
簡単な質問といえば、天気を聞いたり、スケジュールを聞いたり、タイマーの残りの時間を聞いたりでしょうか? 人によっては、これらは普段一番利用している機能だと思うので、Amazon Echoの使い勝手がかなり上がりそうですね。なお、このチップはEchoシリーズ以外のAlexa対応サードパーティ製スピーカーに搭載されるかどうかは明らかになっていません。
Image: amedley/Shutterstock.com
Source: The Information via technobuffalo
(Doga)