偽造iPhoneやiPadを売りまくった中国人、ついに罪を認める
Image: Viktoria Roy / Shutterstock.com

偽造iPhoneやiPadを売りまくった中国人、ついに罪を認める

氷山の一角か…。

Apple(アップル)製品は人気があります。でも、値段が高くて簡単には手が出せません。そこへ、いかにも正規のiPhoneiPadを装って、激安な偽物が売られていたら、多くの人が飛びつかないわけはありません。

こんな心理を巧みに突いて、米国内で4万台ものiPhoneやiPadなどの偽造された電子機器を売りさばいていたとして逮捕された43歳の中国人男性のJianhua Jeff Liが罪を認めました。「Dream Digitals」という社名で、まるで本物そっくりなパッケージ、ロゴをあしらい、2009年から5年間、米国内で販売。総額は、すべて本物であれば1,500万(約16億)ドルを超えるとされています。

中国から流れ込む、本物そっくりな偽造iPhoneの問題は、世界で大問題になってきました。2015年には、すべて本物であれば1,940万ドル(約21億円)相当になる、4万1000台もの偽iPhoneが中国で摘発。

深センで入手された中古品のiPhoneからパーツを入手すると、本格的な製造ラインを持つ偽造iPhoneのセットアップ工場へと送られ、そこでは数百人の労働者が、ひたすら偽iPhoneを作り続けていたなんて、組織的な犯罪が暴露されました。なんといっても、中国には、偽のアップルストアが各地にあったりもしたようですから。国際商業会議所(ICC)の見立てでは、2012年に世界で取り引きされた偽造品(iPhone・iPadに限らない)の売上は1兆7000億ドル(約186兆円)に達し、2008年から2010年に流通した偽造品の7割は、中国で違法に製造されたものだと発表されています。

Appleも米司法当局も、なんとか悪質な偽造品販売ビジネスを根絶すべく目を光らせてはいますが、Dream Digitalsは、完成した偽造品を中国から米国へ持ち込むのではなく、米国内の各所で組み立てて捜査網をかいくぐっていました。同社の偽造品を販売して得た約110億ドル(約1兆2000億円)の利益は、イタリアに送金してから、世界のさまざまな国の口座へ分散するなど、見つからないように入念な対策が練られていました。

なお、一連の偽造品販売への関与を認めたLiへの判決は、今年5月30日に言い渡される予定です。共犯者のRosario LaMarcaに対しては、すでに37カ月の懲役刑が科されています。ほかにも数名の共犯者が逮捕されており、かなり組織的な犯罪であったことが明らかになってきています。きっと、まだまだ数多くの偽iPhoneや偽iPadが流通しているのでしょう。

正規品より異様に安い怪しい物には手を出さないことや、信頼できる販売店からのみ商品を購入するなど、消費者の側にも対応が求められていきそうです。


Image: Viktoria Roy / Shutterstock.com
Source: DOJ / The Verge

Tom McKay - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

あわせて読みたい

    powered by

    Sponsored