初心者がカーリングをやってみて、わかったこと

  • author Rina Fukazu
初心者がカーリングをやってみて、わかったこと
Image: Gizmodo US

「これなら運動音痴の私でもできそう」なんてもう、言えない。

ストーンを滑らせて、ゴシゴシと氷を擦って...。オリンピックでカーリングの試合を観て、チャンスがあれば一度やってみたい!と思った人は多いのではないでしょうか。

今回は、ノースダコタにあるスポーツ施設「Grand Forks Curling Club」に恋人の家族と行ってきたという米Gizmodo編集者のRyan F. Mandelbaumのカーリング体験談を紹介します。それまでは「リンクの端っ側にある的(まと)に向かって、重たい石を滑らせれば良いんでしょ」と簡単に考えていた彼が、実際にカーリングを体験して何度も滑って、転んで、学んだこととは...?


約20kgのストーンを片手に、片足でハック(蹴り台)を蹴って、勢いをつけて前進。ストーンを手から離す直前に、ハンドル部分をひねって回転させる...というのが、本来やるべきこと。

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Image: Gizmodo US

ぼくはこのストーンでバランスを取ろうとして(これが間違い)何度も転んだり、スウィーピング(ゴシゴシと氷を擦る作業)も大量に汗をかきながらやってみました。でも一番大変だったことといえば、ねらい通りにハウス(円形部分)のできるだけ中心部にストーンを持ってくること。

ストーンの裏側は、真っ平らではありません。底の中央部分にくぼみがあります。これにホコリや汚れがないか確認しないと、不意に軌道が変わることがあります。氷上も真っ平らじゃありません。表面にちいさな隆起があります。これによりストーンは最初まっすぐ滑り始めるのですが、減速するにつれて回転したり、方向を変えたりします。

ちなみに何故この動きをするのかは、いまだ科学者たちによって議論されているところです。回転するストーンの前部についた氷が後部の回転を引き起こすという考え方がある一方で、ストーン前部が氷を非対称に溶かすことで、後部と異なる摩擦力を発生させているからといった考えもあるようです。

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Image: Gizmodo US

ストーンを滑らせてから重要なのは、スキップとよばれるターゲット付近に位置するプレイヤーや、ブラシを持つスウィーパーズの役割。スウィーピングは必要か、どれくらい必要か、またストーンをどこに持っていくか、相手チームのストーンをはじくか、中央に置くか、ハウス手前に置いて相手のストーンをブロックするか...などの戦略的な判断が必要になります。

実際にスウィーピングすると、氷表面を溶かして摩擦を減らし、ストーンをまっすぐ遠くへ滑らせることができます。一方で、ストーンの動きを遅らせる方法はありません。ちなみにブラシでストーンを触って減速させようとするのは、この競技ではNGです。USA Curlingでオペレーション・アソシエイトとして勤めるTom Violette氏によると、このスウィーピングによって、約1.8m〜3.6m距離を伸ばすことができるといいます。

ぼくは、あまりに無作為にストーンを投げてました。そして何度も転ぶという...そんな姿を恋人の家族に見せて...ゲームを終えたあとは、みんなでチキンテンダーを食べました。

でもカーリングというスポーツは結局、複雑な物理学なんだと実感しました。Violette氏は「なぜストーンがああやって動くのか、正確に説明することは不可能だ」といいます。本質的にカーリングはゴルフのパッティングにも似ています。もちろん、パット直後チームプレイヤーと一緒にグリーンを読んで「もっと正確なポジションにボールを飛ばすには、芝を刈る必要がある」とか係の人に伝えない限りは...の話ですけどね。

カーリングのスポーツマンシップについていえば、ルール違反したときは基本的に自己申告です。「真のカーリングプレイヤーは、アンフェアに勝つならばむしろ負けるほうを好むだろう」と、USA Curlingの競技指導者はいいます。


最後に、Ryan記者はカーリング体験について「おもしろくて、難しくて、不思議で、最高」と振り返り「たくさんストーンを投げたら、それとなくできるようになりました」と、成果を披露しています。(よかった!!)

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Image: Gizmodo US



Image: Gizmodo US

Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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