需要はあるのかな?
昨年末の熱狂から打って変わって、どんよりした見通しへと変化した2018年初めの暗号通貨業界。しかしそんな業界に活を入れるべく、Samsung(サムスン)は暗号通貨のマイニング(発掘)用チップを製造していると発表しました。
TechCrunchによると、Samsungはすでにビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨のマイニングに特化したチップの製造を開始しているそうです。ただしこのチップがどのような顧客に向けて製造されているのかについての情報はなし。いったい、どのような企業やグループが委託しているのでしょう?
今回のマイニング用のチップは「ASIC(特定用途向け集積回路)」と呼ばれており、その名のとおりに暗号通貨のマイニングに特化した性能を持ちます。私達のコンピューターやスマートフォンにあるプロセッサとは異なる設計思想で開発されているチップなんですね。
以前は仮想通貨の発掘といえばグラフィックスカードに搭載されたGPUを利用するのが定番でしたが、最近はマイニングに特化したASICを利用するようになってきました。はたして今後暗号通貨市場が発展するのか、停滞するのか、それとも夢と消えるのかはさっぱりわかりませんが、わざわざ専用チップを製造させてしまうだけの影響力はたしかにあるようです。
Image: VBVVCTND/Shutterstock.com
Source: TechCrunch via The Verge, Wikipedia(1, 2)
(塚本直樹)