角丸の風防があればベスパっぽくなる?
映画『ローマの休日』で世界的に有名になった、オシャレなイタリア製スクーターのVespa(ベスパ)。ミラーをいっぱいくっつけるカスタムは王道ですが、根本的にデザインそのものを変える改造はそうそうお目にかかれるものではありませんよね。
そこで、アメリカン・バイクの超老舗ハーレー・ダビッドソンが、なんとイタリアン・スクーターを大胆に再デザインしたコンセプト・アートを作ったのです。

こちらは1960年代のグランプリ・ロード・レーサーを意識したカフェ・レーサー型。シートが後ろにあるので、前傾姿勢で乗ることになりそうです。エンジンは水平対向2気筒で、ふくらはぎの火傷に注意が必要そうですが……?

つづいてチョッパー型。チョッパーといえば長いフロントフォークなのですが、ベスパと融合すると、カウルで隠れちゃいますね。

そしてオフロード型。あくまでスクーターなので、足元にステップがないという暴挙に出ました。それでも問答無用にカッコいいですね。

また、チョッパーよりもハーレーっぽい印象を受けるツアラー型がこれ。シートは快適そうで、左右と後ろに荷物が入ります。これでイタリア一周とか、なかなかオツに旅になるでしょうね。

これはスーパーバイク型のもの。1,200ccというコンセプトで、スズキの「隼」を思い起こさせるマッチョ感。股下にエンジンがないので、ビッグスクーターっぽさも漂っているような?

極めつけは映画『トロン』でお馴染みのライトサイクル型。どこまで本気かわかりませんが、描かずにはいられなかったのでしょう。バーチャル空間でのレースなら、コレで決まりですね。
Image: © harley davidson via designboom
Source: designboom via Jennings Harley Davidson, スズキ株式会社
(岡本玄介)