そしてドラえもんへ。
猫の尻尾のような形をしたクッション型ロボット、「クーボ(Qoobo)」。以前ギズでも紹介した通り、なかなかに高性能な癒やしデバイスでした。
IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、このクーボを開発したユカイ工学のCEO青木俊介さんのロングインタビューが掲載されていました。開発秘話はもちろん、社名にも負けないユニークな話が満載でしたよ。

インタビューの中で、「ユカイなものを作りたい。ただ便利なものは作らない」と語る青木さんは、チームラボやピクシブのCTOを務めた経歴を持つ筋金入りのエンジニアです。
クーボの開発にあたってKickstarterで行われたクラウドファンディングでは、目標金額が500万円のところ1200万円以上の協賛が集まるという注目ぶり。同製品への期待感がいかに高かったかがうかがえます。
そして肝心のクーボの動作ですが、「そっとなでるとふわふわ」「たくさんなでるとぶんぶん」そして「ときどき気まぐれに」しっぽを振って応えてくれるんですって。本物の猫のように嫌がられることなく(それが猫の魅力でもあるのですが)、思う存分愛でられるということです。

大学時代はAIの研究をしていたという青木さんですが、今回のクーボにAIはあえて搭載されておらず、センサーと統計処理でランダム性を持たせているそうです。特にランダム性には非常にこだわりを持っていたそうで、青木さんは以下のように語っていますよ。
予測可能な予測不可能性が生き物には必要じゃないですか。例えば、赤ちゃんの行動は予測可能な範囲内にあるように見えてランダム性がある。驚きがあることって魅力ですし、ワンパターンな反応しかしないと可愛くないと思うんです
ユカイ工学では、クーボに続く製品も続々開発中。その中の一つ、留守番中の子どもの見守りを助けるロボット「BOCCO」は、わずか2カ月で企画からモックアップ開発まで行ったそうです。
「ロボティクスで世の中をユカイにする」をテーマに掲げ、日本企業としては数少ないテックオリエンテッドなユカイ工学、および青木さんのロングインタビューは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
(渡邊徹則)