この色と形は、もう…。
レトロな携帯電話やスマートフォンは、時に我々の心をガッチリ掴みます。昨年のMWCにてNokia(実質的にはNokiaではなくHMD Global)はレトロデザインを復刻した「3310」を発表しましたが、今年Nokiaが世に解き放ったのは、まるでバナナのように円曲した「Nokia 8110 4G」です。

知らない人もいるかもしれませんが、オリジナルのNokia 8810はスライド機構を搭載したオリジナルの携帯電話でした。1996年発表時にはハイエンド端末だったNokia 8810はモノクロのグラフィックディスプレイを搭載し、スライド機構の下部にはマイクやT9キーボードを収納。スライドを閉じれば通話が終了しました。それになんと、あの映画「マトリックス」にも登場したんですよ!
そしてHMD Globalの手で生まれ変わった2018年版のNokia 8110 4Gでは、その名のとおり4Gでの通信が可能になるなど、現代的な端末にリファインされています。

ディスプレイはカラー表示に対応し、「Smart Feature OS」を搭載することでFacebookやMail for Exchange、そしてSnake(ゲーム)など限定的ながらアプリが利用できます。また、独自のアプリストアの展開も計画されているそうです。
さらに、Nokia 8810 4Gではバナナ色(イエロー)だけでなく、クラシカルなブラックカラーが用意されているのも注目したいところ。これで、気分はマトリックスのネオです。
Nokia 8810 4Gの販売価格は79ユーロ(約1万円)で、2018年5月に発売予定。現時点ではアメリカ市場に投入されるかどうかは不明です。日本でも販売される可能性はあるのかな?
Image: Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)