原子赤裸々。
トップ画像の真ん中にある、小さな青紫色の点。これこそが肉眼で見られるとは思ってもいなかった「原子1個」の姿です。ちょっと見づらいので、下の画像で拡大しました。

Image: David Nadlinger via EPSRC
写っているのはストロンチウム原子一個です。レーザー光で励起状態にされると光を再放出するという原子の性質を利用して撮影されました。
この写真は英国工学・物理科学研究会議(EPSRC)の5度目となるフォトコンテストで優勝しました。表彰されたDavid Nadlingerさんはオックスフォード大学の院生で、研究の成果を披露できたことに大興奮。
「僕が日夜取り組んでいることを表しつつ、人々の心に響く画像を見つけられたことにワクワクしている」とNadlingerさんは米GizmodoのMandelbaum記者に語りました。彼にとって最高だったのは「コンペに優勝することよりも、僕の研究について人々を楽しませるチャンスを得たこと」なんだとか。
Nadlingerさんは量子コンピューターについての研究の一環として、原子をイオントラップの真空室に閉じ込めていました。そして、イオントラップの真空室の窓越しに、露光時間を長くすることで、原子が光子を排出する様子をとらえることができたとのこと。
EPSRCは英国における物理科学研究の支援を行っている主な団体で、フォトコンテストには100枚以上のエントリーがありました。他の作品もとても興味深く、かつ美しいのでぜひご覧あれ!

Image: Mahetab Amer via EPSRC

Image: Li Shen via EPSRC

Image: Estelle Beguin via EPSRC

Image: Luke Cramphorn via EPSRC

Image: Sam Catchpole-Smith via EPSRC

Image: Tayo Sanders II via EPSRC
Image: EPSRC
Source: EPSRC
Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文]
(たもり)