Google、マシンラーニングを使って悪質なアプリをPlayストアから大量に排除。その数なんと70万アプリ
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Google、マシンラーニングを使って悪質なアプリをPlayストアから大量に排除。その数なんと70万アプリ

AI王者の安定感。

世界最大規模のアプリストアであるGoogle(グーグル)のPlayストアには現在280万を超えるアプリが登録されています。これほどの数があると、自分が本当に必要なものを見つけるのも一苦労なわけです。そして当然、この中には悪質なスパムウェアなども含まれているので、20億人いるAndroidユーザーたちがその被害に合わないようにチェックをすることもGoogleの重要な役目の1つです。とはいえ毎日どころか毎時間、世界中から新しいアプリが登録されているわけで、すべて人力で完璧なチェックをするのは不可能。そこでGoogleは、人工知能の研究課題のひとつであるマシンラーニングアルゴリズムを使った新しいチェックシステムを開発しました。公式のブログで発表されています。

これによって2017年には、なんと70万件の悪質なアプリと10万人の悪質なデベロッパーを検知・除去しました。これは2016年と比べると70パーセントの増加になります。マシンラーニングによって、検知の性能が一気に改善されたことがよくわかりますね。

アルゴリズムがヘイト・スピーチや暴力的なものなど不適切なコンテンツを検知すると人間のスタッフに報告され、人力でより厳密にレビューを行なうとのこと。さらにGoogleによると、Androidにデフォルトで備わっているセキュリティー・ウィルス検知ソフトである「Google Play プロテクト」によって悪質な可能性があるアプリのインストール数も10分の1まで減らすことができたそうです。また人気のアプリをそのままコピーして配布し、オリジナルの開発者たちからトラフィックや収益を奪うという行為がアプリ業界では行なわれていますが、こういった「コピーキャット」アプリも25万件、 除去されたそうです。

公式の発表では、次のような文があります。

悪質なアプリを除去しただけではなく、それらを早い段階で特定し処理を行なうことにも成功しました。不適切なコンテンツを持つアプリの99パーセントは、ユーザーがインストールしてしまう前に検知・処理されました。

Playストアで公開される前に悪質なアプリをブロックできたということなのか、Playストアで公開されたものの素早く検出できたということなのか、この文章からは明らかではありません。これに関して米GizmodoはGoogleにコメントを求めましたが、まだ返答がありません。おそらく両方を組み合わせて対応しているのでしょう。Playストアを利用しているユーザーとしては気になるところです。

それでもGoogleのような大企業がアプリストアの管理という困難な作業にどうやって取り組んでいるか、知らせてくれるのはありがたいですよね。悪質なアプリ配布問題は簡単に解決できるものではなく、今後もより一層悪質化されることすら予想されます。大企業の技術をもってしても、すべてがまったく安全になることはないでしょう。アプリをインストールするときはそれぞれが慎重になる必要がありますね。


Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Source: Android Developers Blog, Statista

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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